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私の牛がハンバーガーになるまで―牛肉と食文化をめぐる、ある真実の物語

価格: ¥1,950
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本教文社
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中立な立場から肉食と人間との関係を追求しています。 ★★★★★
ほんの一握りの優秀な種牛から取った精子が
受精に必要な程度に薄められて売られているって知ってましたか。
だから同じお父さんから何千頭もの子牛が生まれています。
この本で知ったのですが、
人工授精に必要な精子を採取するときに
種牛の相手をさせられる(何かに乗らないとその気にならない)のは
成績の悪くなった種牛(つまりオス)なんだそうです。
なんともやりきれない話ですね。
筆者はユダヤ人のジャーナリストです。
都会育ちの筆者が牛の一生を見届けるために
ニューヨーク州の片田舎で酪農生活にどっぷりとはまります。
生活のために牛を育てて、ハンバーガーになるのはわかってても
売らなければならない。そんな酪農従事者の気持ちを
丁寧に描写しようとしています。
ビートルズの伝記作家で、過激なインド思想の動物愛護家が
出てくるエピソードがありますが、これは結構笑えます。
彼がビートルズの伝記を書いた理由は、
「ある日、ビートルズの本を買いに出かけたが、見つからなかった。
それで自分で20冊ほど書いたんだ。」  すごい!
結末はお楽しみです。
でも読んだらちょっぴりハンバーガーショップに行くのが
ためらわれるかもしれませんね。
牛の精液を採集する方法ってご存じですか? ★★★★★
牛の畜産は分業体制が整っているのですね。精液販売から食肉販売まで、
分業体制が完璧に整っています。
牛の精液採集ってどうやるか知ってますか?
一頭の牛の一回の射精でどれくらいの収入があるのでしょう?
思ったより原始的で、驚くべき意外な事実がありました。
牛への人工授精はどうやるか分かっていますか?
これも雌牛が発情した時を見計らって専門家が行うんですよ。
出産はどうでしょう?
乳牛から雄牛が生まれたらどうするんでしょう?
雄と雌の双子が生まれたらどうするんでしょう?
初乳は雌牛にしか飲ませない、なんてこと認識していましたか?
雄の子牛は寒いところでほったらかしにされているのに、
雌の子牛は、温度管理がなされている部屋に入れてもらえるのです。
酪農に雄牛は不要なんです。だからすぐに売られていきます。
ではその後、どのように飼育されるのでしょうか?
ここに一つのノンフィクション作品があります。
それは、『私の牛がハンバーガーになるまで』です。
食卓にあがる肉がどのようにしてできるのかを見極めようと、
一人のジャーナリストが行動に移しました。
牛がどのように生まれ育てられ解体されハンバーガーになるかを
見届けようとね。
彼は3頭の子牛を購入しました。彼らを飼育してくれる農家を探して預けました。
1頭は死んでしまいました。残りの2頭は病気にかかりながらも順調に育ちました。
その間に、著者が考えたこと、感じたこと、思ったこと、
さらに、経験したこと、目撃したことを詳細につづっています。
著者はベジタリアンではありません。
だから中立の立場でその様子を書いています。
正直に書いています。赤裸々に書いています。脚色は加えていません。
ありのままに書いています。リアルに書いています。
著者の2頭の牛がこの先どうなるんだろう? と、
ワクワクドキドキハラハライライラしながら読み進みました。
本を読みながらこんなトキメキは久しぶりです。
早く結末を知りたい! と、まるで推理小説を読んでいるようでした。
で、結末は・・・・・?
ここではお教えできません。
ぼくは目にじわ~っと涙が浮かんで来てしまいました。
この本は、ベジタリアンの皆さんには絶対に、
肉を食べる方にも是非とも、
動物愛護、動物解放に関心のある方にはなんとしてでも、
読んでいただきたい一冊です。
精液採集から人工授精、出産、エサ、飼育法、病気、屠殺、解体まで、
詳しく分かります。
こういうことは、漠然とではなく、はっきりとしっかりと
知っておくべきではないでしょうか?
牛肉を食べる人も食べない人もね?
もう一度言っておきます。
エンディングは、涙なくしては読めません。(たぶん・・・)
涙で文字がにじんできます。
今この原稿を書いていても思い出して目がうるうるしてきちゃいます。
でも・・・、いや、だからこそ、ぜひ読んで下さい。
一匹の牛がハンバーガーの肉になるまで…それが現実 ★★★★★
はじめに断っておきますが、ご安心ください。この本は人々のヴェジタリアン化を促すものでは決してありません。ただペスコヴェジタリアンの私にとって、乳牛も最後は食肉用として屠殺されるという事実は衝撃的でした。

現代人は、自分の食べているものがどこからくるか、果たして知っている人は少ないと思います。殊に畜肉においては、敢えて知ろうとしない、知りたくもない、という人がほとんどではないでしょうか。

物語としてもドラマティックで大変おもしろく読めました。一匹の牛の一生と、その周辺で働く人々を詳細に書き綴った記録です。