よくわかります。
★★★★★
境界性パーソナリティ障害のことがよくわかります。
第4章の「対応」と第5章の「誤解」、とても参考になります。
ややもすれば、相手に巻き込まれてしまう「対応」のあやうさ、
似て非なる他の症状との「誤解」。
やってしまいがちなこと、それは回復には逆効果になってしまう
こと...これを繰り返し、くりかえし 説いてくれます。
著者の最近の本である『それは、うつ病ではありません!』に
流れていたものを思い出しながら読めました。
「うつ病はうつ病として、パーソナリティ障害はパーソナリティ障害
として...うつ病にはうつ病の治療があって、パーソナリティ障害に
はパーソナリティ障害の治療がある」...
実例に基づいて分かりやすいのですが…
★★★☆☆
『擬態うつ病』など現代人の精神病の本を多く上梓されている林公一氏の本です。今回はタイトルの通り、難治かつ発症者が激増していると言われる「境界性パーソナリティ障害」の症例と治療について、実際の患者や林氏のHPへの投稿を元にした実例を元に説明されていて、非常に分かりやすいです…分かりやすいのですが、先に林氏のHPを熟読した私のようなものから見ると、HPの丸写しをもう一度読まされているようで、ちょっと腑に落ちません。林氏のHPをよく読んだことのある方は購入には注意が必要な本です。インターネットの画面を見るのがつらい人、ネットに縁のない方にはお奨めできます。
一般向けの症例集
★★★★☆
以前つきあっていた恋人が境界性パーソナリティ障害と診断されたと聞いて、読みました。
私は、その恋人と一緒に過ごしているとき、うまくいかないことがたくさんあって、
でもそれは、性格の問題だろう、私が努力すればよくなるのだろう、と思い、
天と地を行ったり来たりするような毎日を過ごしていましたが、
そういった人が他にもいるのだということが、この本を読んで分かりました。
「めくるめく信頼と罵倒」という言葉が、非常にぴったりと当てはまり、
まさにこれは恋人の症状なのだと、よく理解できました。
「一般向けの症例集」「実像を正しく知る」という目的をもって書かれたようで、
実際の接し方については頁数が少ない為、今、その恋人と友達として接する方法について、
他の本を読もうと思っています。
分かりやすい!
★★★★☆
ネットで心の相談室を運営している著者の、豊富な経験がにじみ出た本。こういった本は、過度に専門的だったりいい加減だったりするが、分かりやすさと専門性の両方が追求されている。実際の相談例を中心に書かれており、身近にこういった症状の人がいて困っている場合にぜひお勧めしたい。「この症状はどういう意味なのか?」「どう対応したらよいのか?」の二つが、分かりやすく書かれている。読みやすいが、カラー図表がないので、星4つ。