前著『共感的コミニケーション二〇一七』をリリースして以来、多くの方から感想や質問、あるいは実際に役に立ったことの報告とお礼が届いた。その間も共感的コミュニケーションの勉強会を主催したり、講師として招かれたり、あるいは個人的に相談を受けたりして、活動をつづけていくなかで、そのつどの気づきや考察を書きとめてきた。
本書はそんなふうに、二〇一七年一年間をとおしてすこしずつ書きついできた記事を一冊の本にまとめなおしたものだ。したがって、『二〇一七』とは重複する記事はなく、あらたに書きおろしたものと同様の内容になっている。
作業をおこないながら感じたことだが、この一年のあいだに著者なりに共感的コミュニケーション／NVC(=Nonviolent Communication／非暴力コミュニケーション)についてのかんがえや理解が変化したり深まったりした部分があり、より進展した内容になっているのではないだろうか。お読みいただくみなさんにもそのように感じていただければ幸いだ。できれば『共感的コミュニケーション二〇一七』とあわせてお読みいただくことをおすすめしたい。