小説と漫画（と、アニメ）では表現方法が違うので、どんな作品でも原作通りとはいかず
メディアを超えるとなんらかの形でそれぞれ個性が出るものですが、
この漫画は原作の小説を丁寧に再現した良い作品であると僕は思います。

テンポのよい原作に比べて、こちらは場面場面を丁寧にひとコマに描きすぎて
時間の流れをゆっくりに感じることも時にありますが、
著者が原作を洗いざらい読んでそれを漫画の舞台に再現しようとする強い意気込みと熱意を感じます。

ただ、漫画らしい読み応えというか、絵から伝わる脈動感が薄いのが、
少々紙芝居じみて見えて、ここはもうちょっと頑張って欲しいところです。

すでにたくさんの方がレビューに書いているので言うまでもないとは思いますが、
ラノベの挿絵と漫画の作画じゃ絵が違います。が、それはそもそも当たり前のことです。
魚を食べて牛肉の味がしないからと文句つけるようなもんです。
この作画の絵が好きだ嫌いだ、原作の描写の再現度が高い低い、というのは評価の対象にもちろんなりますが、
原作の挿絵と違うからとそれ自体で減点はしません。

原作ファンとしては正直微妙です。
なんと言っても明久君があまりかっこよくありませんでした。
美春と雄二はあまり違和感はありませんでした。
本を読むのはあまり得意じゃない人向けでしょうか。

これは作画が原作と違いすぎてちょっと合わない人が結構いそうな感じです。
原作読んでない人なら良いとは思いますけど、原作ファンとしては、、、ね。
それに須藤くんの顔が微妙すぎですｗｗｗもっとイケメンだと思ってましたｗｗ
それとパンチラシーンがありますがあれはいらなかったかも。。。

でもまぁ内容は原作とあまり変わらない感じで良かったです。変にかえられてもいやですからね。
一応まったくモー助さん好きなんで☆×４で。

レビューなんて初めて書きますが、いろいろと気になりましたので。

絵が微妙、絵が原作と違うと言っている方が大半ですが、
それは好みであったり、原作の絵に馴染みがあったりだと思います。
ですが、まず描いてる人が違うので、原作と違うのは当たり前です。

表紙はいいけど、と言っている方もいますが、
中身も表紙と同じ絵で、カラーになるとそんなに印象の変わるものだとは
自分は思いませんでした。

表紙を見ていいかなと思った方は、一度漫画を描いている作家さんのHPで他の絵など見たり、
ニュースサイト等でこのコミックスの中身の写真が出ているので、そちらを見て判断してから
買われる事をお勧めします。

この表紙を見てダメだなと思った方は買われない方が失敗しないと思います。


肝心の漫画の方ですが、少しスローペースだったり、説明的なところが多いのですが、
原作をほぼ忠実になぞっているので原作を読んでる方には物足りないかもしれません。
小説未読の方やアニメから見始めた方には、それなりに楽しめるんじゃないでしょうか。
もちろん、絵柄が納得できればの話になりますが。

私は、丁寧(丁寧過ぎ？)に小説内容が漫画に起こされていて
コミックスなりの見せ方を楽しめましたので☆５です。

「バカとテストと召喚獣」は、このコミックが初めてですが
絵も見やすく話も分かりやすかったと思います。
個人的には、召喚獣も可愛くてイラストも好みでした。
2巻も発売したら購入しようと思います。