内容は、武士の家訓、中国の古典、仏教関係の文献、会社の社訓といった、どちらかというと日本や東洋の思想からの採用が多い。その反面、西洋思想からの採用は多くない。この点が類書と比較してのこの本の特徴であろう。
武士の家訓や会社の社訓を取り入れているという点では貴重な文献であるが、もう少し西洋の名言を入れてボリュームアップしてもよいような気もしており、結構好みの分かれる名言集だと思う。
好もしいと思う方向へ動きだす、それが生命力なのである。』
この本の中から引用させていただきました。
人間は、好きなことをすることで生命力が出てくる。
それを、巧みな文章で、なんと言えばいいか、すごく切なくなってし まうんですよね。
谷沢永一さんの書く切ない文章で、泣きたくなるときあります。
また、泣いてしまったこともあります。
よく出来た詩よりも、人生に裏打ちされた生の言葉を味わえる。
例えば、老子、兼好法師、徳川家康など、時代を超えて残る言葉を味わう事が出来る。引用文の後に現代語訳と編者の注がついているので、編者と同じように感じなくても良いし、また同じ言葉も違う時に読むと感動が違うので面白い。章毎にタイトルが分かれているので、その時の気分で読むのも良い。