浮気された側の奥さんの気持ちについて、非常に表面的な表現だけで終わってしまっている。
浮気相手の女性との対決や、旦那さんの奥さんへの対応等、一番本質的な、妻・夫・浮気相手の葛藤部分を全て避けて書かれているので非常にがっかりした。
奥さんの気持ちの切り替えも、実際にはもっと色々葛藤やら時間があったはずだと思うが、本を読むかぎり、あっというまに切り替えられていて、拍子抜けした。
旦那さんが浮気した理由もわからず、浮気相手と旦那さんが別れた理由も状況もわからず、三人の中でどのような話し合いや経緯があったのかもわからない。
もともと結婚当初から不仲であったとあるが、その理由すら語られてないので、奥さんが夫に対してどの程度の気持ちを持っていたのかもわからない。
この件で、傷つけられた事、調停のやりとりで傷つけあった事があると思うのですが、全てスルーされています。
本人的に一番思い出したくない辛い部分だったと思うのだが、本という形で出版する以上、その部分を完全に避けて書かれているのが残念。期待はずれでした。

この本は『浮気』された妻や夫やその家族が、
一体どうやってその事件を乗り越えていったか、
そして、どうやって新しく絆を作っていったのか、
を、時間のうつろいごとに描いた作品です。

作者さんなりの気持ちのうつろいが明確に描かれていて、
時に痛々しく思い、時に共感をしながら読みました。

ただ、私は『夫婦のもつれ』ではなく
人間同士のすれ違いや、ケンカをしてしまった時の
気持ちのやりどころのようなものを知りたくて買いました。

なので、どこか『心から共感！！』というには
心もとない読み方をしてしまっているかもしれませんが・・・。

『浮気』もしくは、それに近い事件の
当事者になってしまった方の、心のよりどころに
なりうるような作品ではあると思います。

旦那サマの上着のポケットから

ひらり

落ちたものは、


ラブホの領収書っっ！！！


ひーーーーーっっっ


さるきちだったら
ショックで感電死するかもしれない。


でも、実際に
そんな経験をしてしまった奥サマも

少なくはいないんじゃないだろうか。


この本。

タイトルの通り、

カマをかけたらクロだった

というお話。

ディープですね。。


でもね、イラストはとっても自然なタッチで、

カマかけの失敗例から、
浮気チェックシート、
調停の様子など。

シニカルなユーモアもあり。

そして、著者の心情が
忠実に表現されていて、


いったい、この先、どうなるんだろう？？？


なーんて、

著者への同情の意と、
噂好きのおばちゃん的な意を含んだ、

どきどき感を持って
さるきち一気に読んでしまいました。


娘さんとのエピソードなんか、
泣けちゃうのよね。


離婚ってさ、
オトナ２人だけの問題じゃないのね。

子どもだったって、
ちっちゃくったって、
よくわかっているんです。



結婚も、離婚も紙切れ一枚

本当に大切なのは二人の関係


第二子も出産も無事に終え、
波乱を乗り越えた
著者には拍手を送りたい。

そして、

再生へと向かう
エンディングは、

同じような状況で悩む世のヒトの
励みになるんだろうなあ、と

さるきちしみじみ感じました。

夫婦、そして家族の在り方を問う、
貴重な一冊です。

タイトルからは想像できない心に響く内容。
この手の本は読み漁ったが、
揺れ動く心理表現は繊細で、
ここまで正直に描き切っている本には、初めて出会った。
夫婦ってなんだろう?
離婚ってなんだろう?
に、向き合い、 出した作者の答えは、沢山の人に向け、
提案されていると思う。
ほのぼのがお得意の
コミックエッセイ劇場連載だそうだが
新しいタイプの本に挑戦している。

夫婦のありかた、家族のありかた、親子のありかた…
自分をとりまく関係を、等身大の作者が、
一生懸命時間をかけて築いていったことが分かります。

助産婦さんとのくだり、ムスメの勘違いは、泣けました。

浮気は、きっかけ。
この本は、家族について考えさせてくれる、貴重な本です。