足りない部分は想像力で補うしかないが、読み応えある本です。
★★★★☆
著者の故郷の北海道増毛町に行ったことがある。
JRの終着駅・レールの最後尾に駅がある。
駅前に3階建ての木造旅館がある。往年の繁栄が偲ばれる。
駅前を30分程散策すると後はもうない。
目の前に荒涼たる日本海が広がる寒村という名が相応しい町である。
その増毛町出身が著者である。
中卒で札幌のホテルに就職し、皿洗い・鍋洗いに没頭する。
創意工夫により頭角をあらわし、帝国ホテル、スイス大使館へと異動。
フランスの三ツ星レストランで修行して帰国、東京でレストランを開業。
その経緯を著した。
薄い本なので誰でも直ぐに読める。
足りない部分は想像力で補うしかないが、読み応えある本です。