散歩しながら苔が気になるようになる本
★★★★☆
タモリ倶楽部で過去に「苔」について取り上げている回があった。
その時から苔になんとなく興味が沸いていた。
番組内では「苔専門店」の店主が出演していた。
苔の専門店がある事自体に驚きだが、ニーズがあるという事でしょう。
この本の著者は中古本屋さんを営んでいる女性ですが
自宅の周りのコケにある時興味が興味が沸き、
観察を繰り返しているうちに採集するようになったといいます。
公園や、道路の隅など、至る所で発見できる苔。
その生命力の強さも、ちょっと場所が変わっただけで枯れてしまうという
繊細なものです。
ウチのベランダの観葉植物にも苔が生えているもの生えていないものがあり
どう違うのか分かりません。
生えてきた物を隣の鉢に入れると枯れてしまったりするんです。
この本の中にも苔の殖やし方が掲載されていますが
苔は、かなり繊細なヤツなのです。
そんな苔から「オレをコケにしやがって!」
と言われないように丁寧に扱いたいです。
みていなかったことが、みてくるということ
★★★★★
毎日の生活行動のリズムの中に、「苔」を認知する機会がなかったぼくにとって、この本との出会いは心地よい、全く違う自分との出合いチャンネルを提供してくれました。
書店でこの本が目に入った最初は買いませんでした。
でも、翌日気になって結局購入。
「苔とあるく」という書名にもあるように、苔は普段の生活の移動空間の中に注意して探せば、あるのです。いっぱい。「え、、」これは「スナゴケか?」10倍ルーペを首からぶら下げ、ちょっとした時間を見つけてはウロウロと。
「やられた!」正直今でも、この本を手に取った瞬間のぼくのその後の行動の様通りです。
でも、でも、でもその行動とても楽しんでいるぼくがいます。
著者田中さんはきっとこんなぼくの行動がみえていたのでしょう!秀逸なる書です。
祝福せよ。とーっても楽しいコケの研究書の誕生だ!
★★★★★
■田中美穂さんは岡山県倉敷市の名物古書店・蟲文庫の店主。1972年生まれの彼女は、亀とコケを愛する心優しい女性だ。本書はそんな田中女史の長年のコケ研究の成果を紹介したガイド本。コケの探索、観察研究、採集、標本のつくり方、分類保存の方法、コケ仲間(愛好家グループ)の増やし方などなどが、美しいカラー写真でガイドされる。軽妙な文章が絶妙で、どのページをめくっても楽しい本だ。
コケの世界
★★★★★
家の灯篭に昔から苔がはえている。それは銀閣寺にあるのとよく似ていた。
草花を育てたりするのに使われるみずごけというのも苔だったんだ。
花はさくのかな、微粒子の粉みたいな種がとんで増えるのかな。
庭には他にも苔があった。それはなんなんだろうか。
ちいさな営みがあっと意間に育っていく。触るとふかふかして気持ちのよいのもある。
イラストがかわいく綺麗だ。なんでも研究探求している人がいるのだなと、
かんしんした。そして、きれいなかわいいイラストは穏やかだ。
そーこんなに小さなことを本にするんだもの。
やさしい感じが漂う見てたのしい本だ。
ぜひ一読推薦いたします。