これこそ創造都市なのでは
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創造都市論が盛んだけど、創造都市の本質は多様性、寛容性、そして新陳代謝じゃないだろうか。オオクボにはそれらがすべてある。
それがなぜなのか。一時期の国際通りのイメージや最近の韓流ブームにとどまらず、江戸時代までさかのぼり、解き明かしている。
創造都市論が盛んで、ジェイコブスのアメリカ大都市の死と生が話題になったりするが、日本の目の前にある現実から都市の創造性を語った本は少ない。
昔、上田篤が京都を論じて流民の都市と言った。本来、都市とはそういうものだったと思い出させてくれる一冊だ。