(1) ヴィジュアル
本作の舞台は、中世風のファンタジーであり、いわゆる「剣と魔法」の世界です。
敵も味方も、画面上ではCGによる大集団として描かれているので、戦闘の臨場感がとても優れています。
日本的なアニメ絵では無く、「ロードオブザリング」のような、リアル・ファンタジー系ですね。
(2) システム
本作のジャンルは「シミュレーション+アクション」です。
プレイヤーは、全体マップを見ながら各部隊を移動させる、いわゆる指揮官の役割を担います。各ユニットの特徴を活かす配置をキープし続けるのは難しく、こまめな移動が求められます。
部隊同士が接触すると、戦闘になります。これが主人公ユニットだと、プレイヤー自らが剣を振るうアクションゲームになります。シミュレーションからアクションへの、シームレスな移行が本作の最大の特徴でしょう。
(3) キャラクター
本作には4人の主人公がおり、人間側が2名、魔族側が2名です。
所属する種族や国家の違いが、とても判りやすく描かれており、すんなりストーリーに入り込めます。
特に面白かったのが、ダークエルフの女性指揮官となるシナリオ。キャラクターの殆どが女性ですが、みんなとても好戦的で殺伐としており、そのギャップが面白い。
(4) 雑感
X-BOXのゲームらしく、難易度はやや高め。何度か全滅の憂き目を見ながら、それにめげずに攻略法を探っていける人に向いています。
ゲームとしての完成度やバグの多さなどマイナス面もありますが、システムの独自性、他に類を見ないプレイ体験は高くかえます。ヴィジュアル表現と、声優の演技の素晴らしさも特筆すべきでしょう。
X-BOXを所持している方なら、時間とお金を割く価値はあります。韓国のゲームも、捨てたものではありませんよ。