かつてスーパーカー少年だった人、現在スポーツカーに興味のある人全てに是非とも読んで欲しい一冊です。

日本人の特質である、解析好き評論好きさが最大限良い方向に活かされた傑作です。確かにお値段はそれなりですが、内容がそれをぶっちぎっています。優れたノンフィクションとしても読めるはず。

英訳して極東からスポーツカーの本場に送り込みたい、そんな気にさせます。大事に読んで、いずれ子供に譲り渡すつもりの一冊です。

文蛹社さん、ありがとうございます！

憧れであり高嶺の花であるスーパーカー。
数々の伝説に彩られ語られるその物語は、どれが真実でどれが創られたものなのでしょうか。

日米欧の高性能車の歴史を時系列に従って、ミッドシップ車を中心に
「あの車はなぜそうなったのか」という観点から、事実を記述せんとした力作です。
シトロエンＳＭの章は、その意味でも白眉だと思います。

この本は、フェラーリの不実、ポルシェの場当たり、ＮＳＸの限界などを教えてくれます。
が、それらを知ってもなお、これらの車をほしいと思ってしまう。
そう思わせる素晴らしい本です。

あ、あと、ＮＳＸの章の最後の一段落は、日本人なら誰もが深くうなずくと思います。

自動車評論家の沢村慎太朗さんが初の書籍を出版されたとクルマ仲間に教えてもらいました。ところが、初版はすぐに品切れとなってしまい入手することができなくて、最近までとても悔しい思いをしていました。僕の思いがようやくつうじたのかやっと重版がされて読むことができました。かなり高いな！　と思ったのですが、内容は帯にも書かれているようにまさに沢村さんの”渾身の一冊”だと思います。クルマってやはり面白いな！　それを創った人間ってすごいな！　っと、これを書きあげた沢村さんはさらにすごい人ですね。今まで点と点でしかなかった各クルマがようやく線で繋がりました！　ますますファンになりました。勝手ながら続編を今から期待しちゃいます。大人が読んでも思いっきり楽しめるおすすめの1冊です。

福野礼一郎さんの本が好きな方の中でも、更にディープな方にピッタリです。
私は何回読んでも楽しめますし、書いてあることを図にしてまとめてみたい、なんて想像してしまいました。
「スーパーカーを語るときにこういう視点で見ると、見えるものが違いますよ」という提案にもなっています。しかも、著者自身の足でかせいだ情報が多く、お金払う価値ありです。
でも「ちょっと車好き」くらいの方は、読むの苦痛だと思います。

ミッドシップスーパーカーの創成期より現代まで、メーカー・国を問わず
初めてその誕生から変換を網羅した書籍。
机上の研究だけに留まらず、著者がイタリアまで飛び
実際に当時のエンジニアにインタビュウし書き上げた、
後世に残るであろう日本初のスーパーカー研究書。

難しい漢字が、たくさん出てくるので、辞書は必須かも。 とにかく、読み応えのあるページ数です（笑）