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いまこそ始めよう 外国株投資入門

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 日本経済新聞出版社
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そろそろ外国株? ★★★★☆
外国株はやや敷居が高いと思っていたが、この本を読んで、新興国の資源開発や保険関連の会社に投資してみようと思った。
40代半ばのサラリーマンとして、老後の心配は、健康もさることながら、やはりお金。60代、70代、そして80代の時にゆとりある暮らしをしたいのはやまやまだ。しかし、日本の総人口→総需要と生産が減少、という状況の中で、長期的に日本株にどこまで期待できるかを考えると・・・外国株への資産配分の増加が全体の資産価値を防衛する、という主張はまったく同感。
外国株式投資に関する具体的なアドバイスも豊富なので、「外国株投資入門」の名のとおり、外国株式をこれから始めようと考えているが、どういう手順で進めたらよいかわからない人にも役立つと思う。
個人投資家の新しい選択肢 ★★★★★

日本企業株価不振の要因を明確にえぐりだした上で、新たな選択肢として読者を外国株投資(個別株ならびにETF)へ誘う最適な入門書である。
 ここ10年 なんだかんだと言われながらも日本株を一生懸命買ってきた人こそこの本を読んでもらいたい。世界経済が否応なくグローバル化した中で、自己の投資だけが日本株オンリーでいいわけがないと頭の上では分かっていても具体的にはどうしていいかわからなかった人に最適の案内書である。外国株のメリットや心配点さらには税金問題にまで触れており具体的かつとても親切である。外国株投資は目下の最大の課題である国債残高問題への個人投資家としてのリスクヘッジになることは言うまでもない。
そして私たちの視線が日本というカントリーバイアスを離れていわば企業でいう社外監査役のような客観的な立場で日本企業を投資先として見るとき、日本企業再生が始まると考えたい。
日本株関係者にも読んでほしい。 ★★★★★
著者はどこの金融機関にも属さない、独立した投資アドバイザーであり、客観的に、現在のふがいない日本株式市場の状況ならびに海外投資の必要性を訴えている点は高く評価してよいだろう。すでに一部の日本の年金基金などは、ホームカントリー・バイアスから脱して、積極的にグローバル投資に踏み出しているところも出つつある。洗練されたリスク・リターンの分析に基づいて、個人投資家向けに外国株投資を推奨している点は、筆者のアカデミックな知識、経験からきていると思われるが、逆に、一般の個人投資家にはやや硬い内容になっている点もあるかもしれない。しかし、失われた20年の間に、日本株しか投資していなかった大半の投資家にとっては本書のような啓蒙的な投資手引きがもっと早く世に出ていたらと悔やまれる。また大手投信会社もグローバル投資を主眼としたフラグシップ・ファンドをなぜ日本の投資家に提供できなかったか反省すべき点も多いだろう。本書に紹介しているピーター・リンチは1980年代に日本株に投資し、大きな成果を挙げていた。
また日本株が上がらない理由を詳細に説明しているが、非常に説得力がある。今のままでは当分上昇基調に戻るとは思われない。本書は外国株式投資をこれから目指す投資家にとって有用であるだけでなく、日本株式投資の関係者(運用会社、証券会社、上場企業、取引所など)にも是非熟読いただき、日本株式復活のための今後の対応を期待したい。
良い視点を指摘している ★★★★☆
ざっと読むと何か日本のダメなところをあげつらい、外国株を崇拝するような感じを持つ人もいるかも知れない。
しかし、著者の主張は、あくまで「過剰に」日本株投資に凝り固まっている日本の投資家にもっと高い視座から投資を考えるべきであるという点にあるのではないかと思う。
特に、新興国で成長を享受し、先進国できちんとしたガバナンスの恩恵を受けるという視点については大いにに賛成できる。
個別銘柄の紹介にしても「外国株投資入門」というタイトルから考えれば、適当であると思う。「へえー、こんな会社があるんだ」と思う人もきっと多いことだろう。
少し不満感が残るとすれば、世界の主要市場の特色などへの言及があってもよかったと思う。
各章の終りに参考文献の紹介があるが、どれも良い本であり、筆者がきちんとした投資に関する知識を持った上で本書を上梓したことを感じさせる。
お金を返して欲しい ★☆☆☆☆
海外株への投資を検討していましたが、参考となる本がなかなかみつかりませんでした。ちょうど良いタイトルの本が日経さんから出版されるということで早々に書店に予約をしたのですが、手にしてみると、あまりの中身のなさにがっかりしました。
まず、1章から4章は、日本は国の先行きも株式市場もダメダメで、一方海外株は将来性もこれまでのパフォーマンスもすばらしいという内容です。外国株を材料にした単なる日本駄目論で投資のための情報とは、たいして関係のない内容に感じました。ようやく具体論に入る5章は多少役に立ちますが、証券会社の窓口で普通にわかりやすく説明してもらえることばかりが書いてあります。6章で個別銘柄の紹介がありますが、銘柄数が極めて少なく、かつ中国企業を除けば投資家ならずとも誰でも知っているような有名企業ばかりです。あえて海外株への投資を考えている人に必要な情報とは思えません。最後の7章はETF、投資信託を勧めていますが、この半年、1年で痛い目を見た人は相当多かったのではないでしょうか?特に最後の最後に勧めている金のETF.SPDRゴールド・シェアは、確かに現物を購入するタイプのETFだと認識していますが、個人投資家が現物に替えることは不可能だったと記憶しています。であれば、単なる金の先物指数連動型のETFと比べてどこが違ってどこにメリットがあるのかわかりません。
さらに、私の読み込みが足らないのかもしれませんが、ヨーロッパで大きな問題となっているソブリンリスクやCMBSなどの問題には何ら触れられていないようです。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長ですら、経済の先行きに不透明感を感じている状況で、今後も問題となり続けるであろう海外における経済、金融問題にほとんど触れず、単に海外株や投信への投資を勧める著者の姿勢は、私には理解ができません。
この本は、私には全く必要のないものでした。
本を買ったお金で証券会社の担当者にお昼ご飯でもごちそうしてあげた方が良かったと思ったくらいです。
もっとも私は期待が大きかっただけに、がっかり感が大きかったのかもしれません。
この本の購入を検討されている方は、一度この本を手にとってみることをお勧めします。
他のレビューアーの方のように役立つと感じる情報もあるかもしれません。