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二眼レフカメラワークショップ

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: エイ出版社
Amazon.co.jpで確認
日々撮り続ける者に応える本 ★★★★★
 操作方法などのページもあるが、テクニカルなことについてはなにもかかれていない。
しかし、デジタル時代における古い機械との接し方についてなんらかの回答を得られる本は稀少である。かっこいいスタイルでかっこいい写真が撮れることを期待している方にはお勧めしない。
実機を手にして悩み多き撮影の日々を送る者にしか、この本のありがたみはない。
そういう意味では、著しく読者を選ぶ内容である。
それほど悪くはないが。。 ★★★★★
今回の本は、これまでの長徳節(シニカルとユーモアの入り混じった文章?)を若干抑えて、以前の「銘機礼賛」シリーズの装丁や文章スタイルに回帰しようという作者や出版社の意図が垣間見られなくもないが、他のレビュアー達(某2○ゃんから流れてきたアンチ・長徳派?)が言うような悪い本では決してない。また誤字・脱字が多いのは(田中本の特徴の一つだが) 校正側の問題であり、作家の責任ではないことを付け加えておきたい。

それから作例の写真であるが、これが分からないという人は、最近の流行スタイルの装飾写真等に視神経が毒されてしまっているせいか、残念ながら写真を読む力が不足していると言わざるを得ない。田中の写真は、第二信号系の見た目のインパクト重視のインスタントフード的に理解される写真とは全く違う第三信号系の位相にあり、ここで言う信号系云々が何のことか感覚的に理解できない向きには、アメリカのリー・フリードランダーあたりの作品からでも触れてみるといいだろう。

それにしてもやはり今の日本では、田中長徳のようなシリアスな第三信号系の写真家はあまり受け入れられないのであろうか?
買いませんでした ★★☆☆☆
買っていない本のレビューは不適当ですが、店頭でタイトルにひかれて手にとってみて、がっかりして買うのをやめました。この本はその程度で評価できる内容だと思います。二眼レフの初心者向けの本なのか、ある程度知っている人向けの趣味の本なのか、著者のカメラ観を書いた本なのか、結局どの観点からみても浅い内容です。その中に、成る程と思う意味のあることもところどころに書いてあるのですが、基本的に本としてのまとまりを欠いているため、とてもこの本の値段を払う気にはなれません。この著者の本は、きちんと書かれていれば味のある文章で面白い本と、内容にまとまりのない手抜き・誤植だらけのひどい本とに分かれるようです。このようないい加減な企画の本を出す出版社のせいもかなりあるのでしょうね。今の時代、貴重な資源の無駄です。著者の経験・知識と上手な文章から、本当はもっとよい本が書ける方だろうと思うだけに、二眼レフについて興味がある者として残念です。
記憶の揺り籠 ★★★★☆
 今のデジカメ世代の人々にもっと読んでもらいたい本である。二眼レフはファインダーを覗くと映像が動きながら左右逆に映る。フレームを決めるのによほど使い込まないと自家薬籠中のものにはならない。簡単には写真は撮れない。最初から倒錯した認知構造に直面して面食らう、ただこうした戸惑いを経た方が面白い写真が出来上がるのは、経験則からいって事実なのである。デジカメ世代には新鮮な喜びとなって視覚神経を刺激することだろう。チョー徳さんの言いたいことは、映像が映るだけのカメラなら掃いて捨てるほどある。しかし、「空気感」と「時代そのものが写りこむ」カメラは他にない。人間の視神経の営みを媒介として、フィルムと現像という化学処理のプロセスに神が宿ることがことがあるということだ。その無限の可能性を希求すれば、ライカよりも自由な表現手段足りうるという指摘には唸ってしまった。ローライフレックスの使用感中心の著述になっているが、国産の二眼レフも見逃せない逸品が沢山あることに注目されたい。手にして使ってみることで第3の眼を開眼出来るかも知れないから。
ちょっと期待はずれ ★★☆☆☆
これまでの著者の書き物と比べてあまり力が入っていないという印象。ひょっとして二眼レフがあまりお好きではないのかも。読んでいて、「よし、二眼レフを使おう!」という気がおこらない。著者はそういう、読み手を魔術にかけるような言葉を操ってきたはずなのだが。ただし、テレ・ローライで撮った作品は好きです。誤植があるのは興ざめ(これは著者の責任ではないが)。