夢中になった
★★★★★
久しぶりに面白い本に出会えました。量は多いのですが、内容が面白いので全く苦になりませんでした。むしろ早く先が読みたくなる本でした。あとがきにも書いてあるように学術書ではないのでとっつきやすいのですが、シェイクスピア作品を読んでから読むとなお楽しめると思います。内容はあくまでの推論の域を出ないとはいえ、ウィリアム・シェイクスピアという人物象をリアルに感じることが出来ると思います。
演劇・映画好きには見逃せない必読の書
★★★★★
僅かな公文書の記録や伝聞、更には数々の作品からシェイクスピアの人生を浮かび上がらせた野心的な作品。家運の衰退で果たせなかった父親の上昇志向を受け継ぎ家紋申請を行ったり、相応の財産を長女に遺すなど成功者としての人生の裏に、厳しい宗教対立の中でアイデンティティーを隠したり、早婚の妻との恵まれなかった結婚生活など、彼の作品を読み込むヒントに溢れている。演劇好きにはたまらないし、英国中世史の勉強にもなり、この時代の映画を見る上でも役に立つ。ただ、やや冗長なので読み切るには多少の忍耐が必要。安っぽい題名で損をしているが、「彼の人は如何にしてシェイクスピアに成りしか」でも売れないだろうな。
人生
★★★★★
1600年頃のイギリスの発展を背景に、ブルジョアだけでなく、庶民の楽しみとして
の観劇の時代を創りあげた人たち。ルネサンスに数えあげられる由縁である。
日本の松本清張、芥川龍之介も、勉強していたのだろか。
当時は、日本では関が原の戦いの時代でもある。
近代のはじめといえる。
大航海時代、ギリシャ、ローマの印刷物も、旅の友となっていったのであろう。