こうした機能はしばしば不十分な理解、あるいは誤解の犠牲となっており、(表面的な操作方法は正しくとも本質的な部分で)間違いを含んだ解説がたくさん世に出てしまっています。しかしさすがそこは公式テキストを名乗るだけあって、きちんとしたサンプルが提示されており信頼できます。惜しむらくは、作業を通して学ぶ講習テキストのフォーマットに忠実なあまり、理論面の手当てが不足していることです。
初級編と本書をやり終えれば、中級の扉が開きます。シンプルな文書の作成だけを扱っているため、見た目のきれいな書類を作成するスキルは別途磨く必要がありますが、本質的にそれはおまけのスキルです。スマートな文書作成手順をきちんと学んだことは、先々利益として返ってくるだろうと思います。
なお手早くポイントを押さえたい独習者は「稼げるSEになるための 仕様書 ・提案書作成入門[Word活用編]」も比較検討してみてください。また、さらに理解を深めたい方には「Wordの掟」をお勧めします。