誰もが知っているシンデレラの物語を、現代風な解釈で描いた作品。監督は後に『アンナと王様』を手がけたアンディ・テナント。主人公ダニエルに扮したドリュー・バリモアとは、『プワゾンの香り』ですでに組んでいる。義母をアンジェリカ・ヒューストン、女王をジャンヌ・モローと名優で固め、王子ヘンリーに起用されたダグレー・スコットがいい味を見せる。なによりバリモアの生き生きとした魅力が最高で、ファンならずとも魅了されるだろう。フランスにロケした効果を存分に発揮した映像もすばらしい。(アルジオン北村)