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オール‐ラッシュ

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カテゴリ: Kindle版
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2016年10月刊、書き下ろし小説。放送局でドラマ番組をつくる現場が舞台の作品は、読み切り完結の物語だが、同年6月に刊行した「スタンド‐イン」の姉妹作。この「オール‐ラッシュ」はテレビ番組制作者が主人公、「スタンド‐イン」同様にマスコミ業界を舞台としている。
東京・恵比寿の放送局に勤める長谷一太郎は、局内で「社会派」と呼ばれるドラマ番組制作者。フランスでのドラマロケでゴールデンウィークを潰した彼は、帰国早々に上司から新たな仕事を命じられる。それは彼がよく知っている知人のエッセイスト・安東葉子が書いた小説のドラマ化だという。1995年、阪神大震災に遭った幼稚園児たちが、大人たちとの絆をつくりながら元気を取り戻す物語だ。
10か月にわたる番組づくりが始まる。そこにはいくつもの障害があった。関西支社の営業からの要請、自社トップの指示、広告主企業からの要望、原作者である安東葉子の思い、キャスティングやプロダクション行政のしがらみ、それらの込み入った事情を一つひとつほぐし解決策を練っていく。プロデューサーである長谷は、そういう仕事を担っている。
5月にキックオフしたドラマ番組の企画は、翌年3月のオンエアという締め切りが決められた。原作を大事にしながら脚本を依頼し、秋までにオーディションやキャスティングを終える。12月から2月にかけてスタジオや神戸ロケでの撮影。そして3月、オール‐ラッシュ試写の段階を迎える。