基本的には、マッキンゼーメソッドの解説、病院経営の具体的な示唆はなし
★★☆☆☆
コンサルタントの「問題解決」のための、様々なフレームワーク紹介です。 そのフレームワーク利用の事例として、病院経営の表面的な部分が紹介されているだけで、完全に、「考え方」のガイド書です。 マッキンゼー社が長年利用している、汎用的な考え方なので、別に病院経営だけでなく、多くの業界の経営に利用可能な「考え方」です。
したがって、「病院経営」の具体的な科学への踏み込みはほとんどなく、入口にとどまっています。(これ以上は、有料のコンサルティングを受けてください、ということでしょうか?)
内容的には、サブタイトル「問題解決型思考」実践の6つのスキル」の方が適切です。病院経営の本でなく、考え方スキルの本です。 タイトルの付け方が、いやらしいので、星2つです。
壁掛け時計ではなく、この本を贈って欲しい!
★★★★★
先日、知人の院長先生の病院へ伺った際、待合室に止まったままになっている壁掛け時計がありました。「あの時計は…?」と院長先生に尋ねると、「オレがこの病院を開業する時に医局の恩師がお祝いにと贈ってくれたものだが、今は壊れて動かない。今度この病院を息子に継がせるが、あれだけは外すことは出来ないよ!。」とのこと。新たな病院経営の時代に突入した今、「物」ではなく患者さんにとっても病院経営者にとっても救いとなる「スキル」が詰まったこの本を贈って欲しい!。第7章中の「素晴らしい提案も伝わらなければ意味がない」とCOLUMN7中の「医療の質の改善には、医師の他に問題解決の専門技術をもった人材の起用・開発が必要である」旨を記述している部分は、私がずっと抱えていた課題に対して明確な方法を示してくれたので、非常にスッキリしました!。
必携です
★★★★★
日本政府の国民医療費削減の影響を受け、昨今の病院経営は厳しくなってきている現状があります。
その荒波の中で、どのようにして病院を経営していくのか?
この本は、そのノウハウが全て詰まっている指南書となりえます。
経営に携わる医療関係者だけではなく、現場で働いている医療スタッフも、ぜひとも読んでほしいと思います。
筆者たちのいう問題解決型思考がみにつけば、より良い医療が提供できるようになるでしょう。
病院運営に携わる若手事務にとっての座右の書
★★★★☆
病院経営企画部門に勤めているものです。
病院経営に関するいろいろな手法の本が最近結構増えて、色々と読んできていますが、
大体の本は、実際に自分の病院でやってみようとすると、なんかしっくりこない・・・感じがして、「読むだけ」にとどまっていました。でも、この本は、どうしたら「自分で使えるか?」っていうところまで、書かれています。よく病院で行う「アンケート」の作り方やその活用方法から収益上の問題のありかを特定できる利益ツリーまで・・・。早速、自分の病院に置き換えて、やってみているところです。多分、経営トップの面々は、こういうことは既に判っているのかもしれないですが、現場に近いところで、経営企画に携わる若手職員にとって、なかなか得られない教育資材だと思いました。