ちょっと消化不良・・・。
★★★★☆
イヴ&ロークシリーズでは珍しく、ホテルのメイドを殺した犯人(殺し屋)の正体はすぐにわかります。が、問題はその殺し屋の依頼人が誰なのか、またその動機は何なのか、ということで、それは最後の方になるまでわかりません。
今回は、ロークの(ごく近しい者ではないにしろ)関係者が殺されていくことで、ロークがかなり落ち込んでいます。そのせいで、いつもと違ってイヴを気遣う余裕がちょっとなく、いつものようにロークがイヴを存分に甘やかすところを見たい人にはちょっと物足りないかも。(でも逆にイヴがロークを支える場面がある方がバランス取れてて私は良いと思いますが。)
一方、被害者が強姦されて殺されていることで過去がフラッシュバックしつつも、イヴは懸命に殺し屋を捕まえようとしますが、FBIとの縄張り争いに巻き込まれて、捜査妨害を受けます。これにはかなりヤキモキさせられました。
いつものようにウィットに富んでいて、ストーリーもよく出来ているのですが、最後が私にとって純然たるハッピーエンドには思えず……切ない。
結局ロークの過去を知る・ロークの大切な人はサマーセットだけ…?処罰を受けて欲しい人が処罰を受けたかどうか書かれてないのでわからない。諸悪の根源が野放し。などなど。(ネタばれしないように書いたら、訳のわからない意味深なものになったかも・汗)それに、ピーボディとマクナブの関係にも大きな波が発生して、ちょっとイライラする状況が続きそう。
というわけでちょっと未消化です。なので星4つ。