退屈な上巻の試練をクリアした者にだけ与えられる結末の味わい
★★★★☆
タイムスリップ小説には興味があるけど、
1800年代後半のアメリカにはまったく興味のない私―――にとっては
拷問に等しかった上巻をクリアした私は、下巻の最初のページを開いた時、
「ここまできたら何が何でも読破してやる」
という意欲に満ちていました。
上巻で提示されていたミステリアスな謎の真相を知る「権利」が私にはある!
そう思いました。
真相自体はたいして事ではありませんでしたが、
ラスト100ページはとても興味深かったし、結末も良かった。
この結末を味わう為に退屈な上巻があったのだな…と思いました。