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実録小泉外交

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本経済新聞出版社
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首脳外遊の記録集として ★★★☆☆
 小泉元首相が在任中行った全51回の外遊についてまとめた一冊。

 現在進行形な部分(北方領土とか拉致問題)も多数有る為、裏話的な部分を
封印。その代り小泉元首相が誰と交渉し、どのような問題について交渉を行い
そしてそれをどうまとめあげたのか、と言った点について述べられています。

 殆どの外遊を肯定的に捉えている為、元首相贔屓し過ぎるかな?とも
思えますが「首脳外交とはどんなものか」という点を豊富な実例を通じて
知ることが出来ます。

 加えて、著者による首脳外交と職業外交官(外務省)の差異についての見解
訪問先に於ける首相や日本という国への印象、そしてマスコミには現れなかった
元首相の気配り等々も記されています。

 「実録」というタイトルはあおり過ぎと感じるのですが、読みやすい文章
とも相まって一読する価値有ると考えます。
小泉さんは発信力のある部下に恵まれていた ★★★★★
『小泉官邸秘録』に描ききれなかった小泉外交が、名執事・飯島秘書官の手によって生き生きとよみがえりました。

政治の外交と役人の外交との違いが、ここでもしっかりと描き出されています。

外務省から首相に渡される資料は、中国・韓国に限らず、相手国に媚び、まずは謝り、とにかく相手を怒らせない。問題を起こさせない。そうした消極的姿勢に満ち満ちています。相手が喜ぶところに真っ先に首相を送り込み、思惑通りの言質を引き出し、首脳会談もなるべく穏便に済ませようとする。それが役人の外交です。

飯島秘書官ら首相スタッフは、外務省と逆か、少なくとも批判的な立場の役所の参事官を首相に帯同させ、そうした思惑を押さえ込み、首脳会談を、政治家同士の人格勝負に持ち込みました。

マスコミには常に批判されていた小泉外交の強気の姿勢は、こうしたスタッフの支えがあってこそであり、その秘訣を知ることができたのも、飯島秘書官他、発信力のある部下に恵まれてこそです。

知られざる外交の本質を知らしめてくれた御礼も込めて、星5つを付けさせていただきます。
『純ちゃんの外交アルバム』みたいな感じ ★★★☆☆
 『実録小泉外交』というタイトルは重すぎるというか実録になってない。というか外交交渉そのものが実録的に記録されるハズはなく、ちょっとオーバー。名著『小泉官邸秘録』のように、敵を明確にして、それを橋本内閣以来の強化された首相権限と官邸機能で打ち破っていくというシステマチックな論述も見られない。せいぜい、外務省の通り一辺な下準備に批判が向けられる程度。一回目の訪朝の時に拉致被害者の安否が書かれた書類が赤十字会長宛になっていたのを咎めるというあたりは(p.107)、どうして、そんなことに目くじらをたてるのかよく理解できない。

 ただ、ASEAN+3(日中韓)やアジア欧州会合(ASEM)なんかが、こんなに開かれていたんだな、というのは改めてびっくりした。これにAPECとサミットを加えても首脳会議は年5回。しかも必ずアメリカへの参勤交代があるからほぼ2ヵ月に1回の海外出張というは身体的にも大変だな、という印象は受けた。

 発展途上国に対しては世界秩序を乱さないということが強くアメリカから求められていて、日本もそうした方針に沿ってやっているんだろうな、という雰囲気は感じたのと、インドとの関係は意識的に深めている感じは伝わってきた。まあ、しかし、全体的には、書けない事情もあるんだろうとは思うけど「正直、首脳外交ってなんの?所詮は単なる顔合わせなの」とも思ってしまう。
楽しく読めます ★★★★☆
しっかりした文章で、一貫性があり、とても読み易いです。小難しい事は、何も書かれていないようなので、世界漫遊記のつもりで、気軽に楽しめます。
小泉首相の偉大さを実感できる,政治家の一面を体感 ★★★★★
 とにかくおもしろい,読む価値大です.前書の『小泉官邸秘録』の続編というか,前書で詳述できなかった外交の部分に注力して記載されており,一国の首相がどのように他国との関係を築いているかが分かります.更に,首相の激務がどれほどのものかが分かります.小渕さんが職半ばで倒れられたのは,首相の激務以外にないモノと推察しますが,これを5年以上に渡り耐え抜いた,と言うか楽しんでおられた小泉元首相の強じんなる精神力,体力には敬意を表したく思います.

 小泉元首相の身内が書いた実録だけに,記載がひいき目だと見てその分を差し引いたとしても,その内容は非常に興味深いモノです.特に前書で述べられている『構造改革』なるモノを実践しつつ,これだけの外交を展開していたとは驚きの連続でした.5年5ヶ月の間に51回もの外遊をこなし,十分な成果を得ていたことは凄いし,この書籍を読むまでは正直,元首相の外交成果を理解できていませんでした.本書を読むことによって政治に対しても興味を持つことができるのではないでしょうか? 前書と併せて読まれることをお勧め致します. 褒めすぎかな(?),でも率直な感想,おもしろかったので直ぐに読めてしまいました.