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Cosmos (Collector’s Edition) [DVD] [Import]

価格: ¥8,741
カテゴリ: DVD
ブランド: Cosmos Studios
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   『コスモス』が初めて放映された1980年、私たちの世界は――そして、カール・セーガンの「個人的な旅」が訴えかけてくることは――現在とまったく違っていた。今は亡きセーガン博士が現在の世の中を見れば、きっと喜ぶことだろう。冷戦は一段落し、宇宙探査は続行され、石油への破滅的な依存を抑制するための取り組みが進行中だ。セーガンのシリーズは、「気が遠くなりそうな数の」星や銀河をめぐるガイド・ツアーという程度のものでは決してない。人類の団結を呼びかけ、今なお深遠なメッセージたり得ている作品なのだ。「私たち人類は、宇宙が宇宙自身を知るための手段なのだ」という認識を提唱し、人類の起源・宇宙における位置づけ・将来的な可能性を知ろうとする姿勢がまぶしい。
   あっという間の13時間の中で、『コスモス』は、それこそキラ星のようなトピックの数々を展開しながらセーガンのテーマを示していく。私たちは、どうやって「あちら」(原始時代の泥沼に生息する単純な微生物)から「こちら」(宇宙旅行も可能な21世紀の文明社会)に到達したのか? それぞれのトピックが理解を深めてくれるだろう。「想像力という名の船」に乗って、セーガンは、私たちをはるか彼方の宇宙へと導いたり、科学調査の歴史(アレキサンドリアの古代図書館からNASAの太陽系探査まで)へと連れ戻したり。何とも巨大なキャンバスだが、そこにセーガンが示すのは「宇宙カレンダー」だ。これは、宇宙の150億年の歴史を1年間に置き換えて分かりやすく示したもので、宇宙と地球上の出来事がびっしりと書き込まれ、見事な年代記となっている。
   『コスモス』は、重要な論題を次々と投げかけていく。星の一生、宇宙創成論、人間の脳の機能、現在も続く宇宙人探索…。然るべき場合に、セーガンは重要な答えを提示したり、いっそう重要な――そして、形而上的とさえ言えそうな――論題を科学と宗教の境界線上に投げかけたりする。『コスモス』のもっとも非凡な点は、今見ても古さがまったくないことだ。セーガンが熱っぽく語る研究成果には、更新すべき部分がほとんどないのである。『コスモス』は、相変わらず議論を呼びそうな作品ではあるが、重要な分岐点に立っている私たち人類にとって、かけがえのないドキュメントと言っても過言ではない。(Jeff Shannon, Amazon.com)