自分に正直に生きるというところでは、納得度の高い作品だと思いました。あっという間に読めてしまうことができるので、気分転換にお奨めします。自分自身の目標がはっきり決まっている人は、世の中そうそういませんよ。その点この作家は、目標がはっきりしていますので、試行錯誤しつつ、邁進する姿は、けなげにも移ります。私自身、作家が送りたいと思っている生活を、なんなく手に入れつづけているものとしては、こういうのが、憧れなんだとか改めて実感することができました。
男性の扱い方関しましては、私はこの本の内容とは間逆をしていました。(笑)

実際に銀座の高級クラブホステスの中には、何人ものお客様とおつき合いし、多額のお小遣いをもらいながら、高級な着物やアクセサリーを身につけ、働きつづける方も少なくないです。自己顕示欲が強い、また華やかな世界から離れられないのが理由でしょう。しかし、この作者の場合は、【囲われる】という目的がはっきりしていて、本来高級クラブホステスに必要な要素（いいお店に行き、舌を育てることやセレブなお客様と対等にお話できる知識など）を身につけることなどにも努力を惜しまず、自分の最終的な目的を達成するまでまっしぐらという生き方に、私はかなり気持ちよく、またおもしろく、読ませていただきました。ただ、恋愛テクニックというよりは、囲われるという目的をもった一人の女性のフィクション本（物語）として読むのがいいかと思います。

何百万の部屋を与えてもらって、純手当てが月に80万。
その他の習い事やジムの費用などは別途請求・・・。
金額が大きすぎて庶民には想像もつかない世界。
文章自体も情景なんかが浮かんでこないからリアル感が
ない。リアル感がないから著者に「恋愛テクニック」なんて
書かれても現実味がないんですよね。
銀座は庶民にはまさに別世界って感じです。
もう少し、著者または情景なんかが身近に感じられたなら
恋愛テクニックも実践してみようかなって思ったかもしれません。
ノンフィクションじゃなくって物語として読むのがいいかもしれません。
恋愛テクニックやお金持ちの捕まえ方なんかを求めての
購入はオススメしません。

銀座のホステスになる理由からして、
「囲われること」なのだから、ある意味やはりこの著者は
スゴイと素直に認めよう。囲われるため、男性を振り向か
せるため、その努力は地道だが、「恋愛テクニック」とい
うものも随所に散りばめられている。悪用しなければ（？）
銀座以外でもいろんな場面に使えそうだ。
彼女の強みはすでに水揚げされて、セレブな囲われ生活を
送っている所。銀座に対する余計な気遣いがないので、こ
こまで書けるのだろう。現役のホステスさんにはまず書け
ない。フツーは、囲われた女性がその実情など書く気には
ならないだろう。そう考えると、この本が世に出るのは貴
重なことである。ノンフィクションとしての価値からも星
５つ。