対照的な外科医兄弟の和解までの道のりと，医師としての在り方を問う医療ドラマです。
外科・内科の対立，製薬会社とのかけひき，医療ミス隠蔽の謀略，同族病院のなれ合いなど，医療ドラマでは定番のエピソードが的確に描かれているのも魅力です。

アメリカ研修から戻ったスヒョン（チャン・ドンゴン）は，血のつながらない兄のジュンギ（ソン・チャンミン）が不可能と判断したオペを成功させるなど，優れた手術の腕を武器にして名声を得，亡き父を死においやった者への復讐を企んでいます。
一方オペに失敗したジュンギは，人間的に不器用ながらも誠実な医師ですが，自分を責めて放浪の旅に出ます。
旅の途中，孤児院で働くレジナ（シン・ジュリ）に心を癒されたジュンギは，結局病院に戻ることになります。

チャンドンゴンが，これまでのプリンス的イメージを脱ぎ捨て，冷酷非情な役を演じています。
チャングムのイ・ヨンエがスヒョンの相手役チャ・ミンジュとして医師役で出ています。
男女関係が韓ドラらしくないというか，三角（四角）関係は無しで，ちゃんと相手がいて，そっちのほうがお好きな方には不向きです。

おまけ：心臓移植する日に，医師が移植する臓器を持って廊下を走るなんてことは絶対に有り得ないことですよね。

ドクターズ （原題 〈医家兄弟〉 MBC 1997年）
チャン・ドンゴン, イ・ヨンエ共演の韓国の白い巨塔全16話。

米国帰りで最先端技術を駆使する腕のいい外科医スヒョン（チャン・ドンゴン）と、命の尊さを重んじる温かい外科長の義兄ジュンギ（ソン・チャンミン）が血のつながらない兄弟という設定で、二人の祖父が印象を勤める病院で院長の両腕として働くが、お互いに医療への見解が食い違う。

そんななか、ある日スヒョンは自分の実の親の死に育ての親（義兄ジュンギの家族）がかかわっていることを知り、許せない気持ちに駆られる。

兄弟の確執、人の死、出生の秘密、記憶喪失などすごいことがばんばん起こっていく中、同じ病院の内科医で10年来のスヒョンの恋人ミンジュ（イ・ヨンエ）は、自分勝手で決して優しくないスヒョンを支え続ける。

この二人の関係がなかなかいいです。
このドラマを観て、チャン・ドンゴンが好きになりました。

チャン・ドンゴン演じるスヒョンは、一見冷徹なのですが実は孤独で悲しみを見せられないタイプ。このキャラクターがけっこう魅力的です。
困ったときだけミンジュを呼びますが、実は最も心を許せる相手なのがだんだんわかってきます。

ラストは悲しく、見る前には想像していませんでしたが泣いてしまいました。

日本の白い巨塔よりストーリー展開が激しい気がします。
前半でけっこう患者が亡くなりますし、患者の遺族が医師の部屋におしかけてたてこもったり、なかなか濃いです。

後半からスヒョンの心の動きに見入ってしまいました。
でもヨンエファンとしては、ミンジュの目になってしまうため、あのラストは切ないですけどね。http://www.kankokuryugaku.info/modules/weblog/

今まで観たチャン・ドンゴンの作品は好青年の役が多かったのですが、ドクターズのスヒョンは有能で冷徹で策略家、ポケットに手を突っ込み病院内を闊歩する、手術にも女性に対しても自信満々で、にやっと笑った時に歪む口元が何とも感じが悪い嫌なヤツです。兄の優しさと誠実さ、兄の恋人の健気さと恋い慕う眼差し、それらとは対照的です。それなのに仮面の下に潜む孤独とやるせなさがにじみ出てやっぱり惹かれてしまいます。終盤の展開は唐突な感じもしますが、傷つき、汚れ、行き場のない魂が救われたと感動する作品です。

　学生から大人へ医師としての野望そして一途な愛。有名な医師の家に育ち期待され応えようとする医師役のドンゴン氏。いつもと(悪役っぽい)違うのもいい！白衣とネクタイがいい！銀縁の眼鏡もインテリっぽくていい！イ・ヨンエ嬢への愛もいい！ドンゴン氏の兄さん役をやった俳優さんも優しい男性を絵に描いたような多いなかで何時にも益して理想のお兄さん役がピッタリの彼もやさしい眼差しで年下の彼女(修道院の薄幸そうな女性)を見つめ守ろうとするなんて！悪役風のドンゴン氏もそんな姿に心を開き、韓流独特の出生の秘密や復讐・病魔との戦いを経て最後に選んだのが彼の答えなのか〜とジ〜ン！として涙涙でした。ドンゴン氏らしくプレイボーイ風で敏腕のインテリな医師なのに今回はイ･ヨンエ嬢への一途な姿を貫く姿も凄くいい！一押しのドラマです！

何となく借りたドクターズ・
とても好きなドラマになりました。
韓国ならではの複雑な家庭の秘密
ジュンギとミンジュのとても優しいお医者さんに癒されました。
病院の中では私たちの知らないことが毎日おきていて複雑です。
ソン・チャンミンさんをはじめて知りました。
とても素敵な俳優さんですね。
大ファンになりました。