香港のスラム街で診療所を営むラウ(トニー・レオン)は、医大時代の友人ロジャー(アレックス・トゥ)と再会した。出世をもくろむロジャーは、ラウを利用して医大時代の教授の資料を入手するが、その教授は不死の病に冒されており、ラウは教授に好きな料理を食べさせ、望みどおりに美しい娼婦とベッドをともにさせ、穏やかな死を迎えさせるのだが…。
史村翔&ながやす巧の人気コミック『Dr.くまひげ』を香港で映画化したヒューマン・ドラマ。医師として優れた技量を持ちつつ、酒と女とギャンブルを好み、街中の人々から慕われている主人公を、トニー・レオンがひょうひょうとした存在感で好演していて、鑑賞後も気持ちよい余韻を残す佳作に仕上がっている。彼を取り巻く周囲の個性的面々との調和も良い。監督は『不夜城』のリー・チーガイ。(的田也寸志)
ラウ・チンワン
★★★★★
…のエピソードが素敵です。不器用な刑事が知的でワケありな娼婦を愛してしまい…こんなんあるかよ!とツッコミつつも二人がうまく行きますようにと願いながら観ました。ラウ・チンワンってこんな役を演じるとあんな顔でも(失礼)可愛く感じて来る不思議な俳優さんです。所々に香港映画お馴染みの役者さん監督さんが出演。
ちょっと詰め込み過ぎかなぁ
★★★★☆
香港映画らしく99分しかないところに
かなり色んなエピソードを詰め込んであるので
ツッコミが少ないというか
深みがないというか
なんとなくどのエピソードも薄っぺらいまま終ってしまう
そんな感じがしました
涙アリ笑いアリでそれなりには面白いんですけどね
感動して涙流すにはちょっともの足りない
オススメするならやっぱりトニーレオン好きの人ですね
それ以外の人は機会があれば見てもいいかも
ぐらいの感じです
あと、日本語吹替が収録されているのがいいですね
僕は吹替好きなんで
隠れた名作です
★★★★★
これを見ると気持ちが暖かくなります。うまく表現出来ないけれどリー・チーガイ監督の考え方が伝わって来ますよ。トニー・レオンが好き!と見る人が多いのでしょうが、まだ幼いカンジのジジ・リョンも不慣れな様子がかえって可愛く役に合っています。アンディ・ホイとトニー・レオンが一緒に歌う場面に泣けてしまいました。でもなんと言ってもラウ・チンワンが本作では光ってると思います。リー・チーガイ作品は出演者が相乗効果をあげてるものが多いです。トニー・レオン出演作にも言えることかな。
ジャズの香りのするオトナの映画
★★★★★
リー・チーガイ監督は柴門ふみさんのコミック「東京ラブストーリー」が香港で大流行した頃、(インターンで女にモテモテの三上を演じられるのは、香港ではトニーしかいないな)と考えていたそうです。マック先生がモテモテなのも、三上の名残りなのです。トニー・レオンは監督のジャジーでしゃれた作品にしたいという意図を受けて「フランク・シナトラのように演じればいいんですね?」とうなずいたとか。リー・チーガイ監督はジャズやオールディーズ愛好者で、この作品にはジャズの名曲が幾つも散りばめられ、香り高いオトナの鑑賞に堪える作品に仕上げています。監督自身も「Crazy」を歌ってるしね(^_^;)
肩の力の抜けた感じがいい!
★★★★☆
トニーといえば、ウォン・カーウェイ作品等でのシリアスな演技が印象的ですが、ちょっと不真面目さのある軽い役柄の時が私は好きです。「月夜の願い」に通じるところがあります。UFO作品は笑いながらも心にすっと入ってくる映画が多くお気に入りが多いです。私的には、ジェイコブ・チャン監督がチンピラ役で刺青姿でゴスペルを歌うシーンにくすっと笑ってしまいました。よーく見ると豪華な出演陣ですよ。