タップ・ダンサーになりたいと夢見たことのない人がいるだろうか?　ドナルド・オコナーの元パートナーで、9歳の時からタップ・ダンスを踊っているボニー・フランクリンが、あなたの夢を叶えてくれる――少なくとも、リビング・ルームの中では。フランクリンは温かく、生徒をやる気にさせる先生だ。見るからにタップ・ダンスが好きそうなのもいい。この元ホーム・コメディ番組のスターが教える最初のステップは、運動の苦手な人にこそふさわしい。後のセクションになるほど、徐々に複雑なステップになっていく。まずは基本的なステップをひとつ覚えて、それから次に進み、練習に練習を重ねて、各ステップを組み合わせてみよう。そのうち、ルーティンを完ぺきにこなせるようになるはずだ。本編は86分間だが、フランクリンのアドバイスによれば、一気に全編を通して練習するよりも、ひとつのセクションを上達するまで繰り返したほうがいいようだ。
   本作はあくまでもダンスの教習ビデオであって、エクササイズ用のビデオではない。コンビネーションとルーティンをこなせるようになったら、いよいよ実戦へと移る。とはいっても、最初は簡単なドリルのような感じだ。本作は1984年制作だが、古臭さはなく、出来ばえは上々。楽しさいっぱいの人気作品である。（Joan Price, Amazon.com）