The World Is Flat: A Brief History of the Twenty-first Century
価格: ¥2,413
今から20年後に学者が世界の歴史について書き、「2000年から2004年3月」という章にきたら、もっとも重大な出来事に何をあげるだろう? 9月11日に起きた世界貿易センターの攻撃とイラク戦争か? それとも技術の集中によってインドや中国といった多数の国が、サービスと製造の世界供給チェーンに加わり、それによって世界最大の2か国では中流階級に爆発的な豊かさが生まれ、グローバライゼーションの成功における新しい大きな債務を引き受けるようになったことか? さらにこの世界の'フラット化'についていくためには、我々はスピードを早めなければならないが、これは人間や政治システムが安定的に適応するには、世界があまりに縮小化・高速化してしまったということか?
ニューヨークタイムスの受賞コラムニスト、トーマス・フリードマンによるこの優れた新刊は、読者に'素晴らしい新世界'を明らかにし、目の前で展開される驚くべき世界状況を理解させてくれる。フリードマンは複雑な外交や経済問題を極めてわかりやすく言い換えながら、いかにして21世紀初めに世界の'フラット化'が起きたかを説明する。それが国に、企業に、地域に、個人に、どのような意味をもつのか。そして政府と社会は、それにどのように適応することが可能で、またそうしなければならないのか。『The World is Flat』は現在もっとも評価の高いジャーナリストによる、成果や課題を含めたグローバライゼーションの今を力強く浮き彫りにする、タイムリーで重要な本である。