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サイボーグ009 (別巻) (秋田文庫)

価格: ¥590
カテゴリ: 文庫
ブランド: 秋田書店
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009ファンというよりは石森ファン向けかな ★★★★☆
『サイボーグ009』の中でこれまで秋田文庫のシリーズに収録されていなかった、『たのしい幼稚園』『中一時代』に掲載された短編と、009ではないが、009に関係の深い作品を集めた一冊です。『中一時代』掲載分は『サイボーグ009対三億円事件』というもので、001が超能力によって三億円事件の犯人を探り当て、009が彼に会いに行って説教するというユニークな作品。掲載時期は時効まで5年もある1970年ですが、早くも“迷宮入り”を予言しているのを面白く感じました。

009以外の作品群は、009と同時期に発表されたものの中から、サイボーグが登場するものや、チームプレイで活躍する点が009と共通する作品が選ばれていますが、『サイボーグ009別巻』と名乗るほどその関連性は深いとは言えません。しかし、当時の石森章太郎がサイボーグやチームプレイをテーマにした作品を多数描いていて、その頂点に位置するのが009だということは十分に伝わります。

009の兄弟姉妹たち ★★★★☆
性格的には、サイボーグ009の間接的資料集、と言ってよい。009のまんがそのものは短編が2編(5ページと4ページ)のみ。あとは、関連作品や小説断片やら、初期設定の紹介やらである。私は009が好きで、とくに最初のブラックゴースト滅亡までは繰り返し読んだ。SFにおける私のまんが原体験のひとつとなっている。009の広大な世界が形成されていく過程で生み出された本書収録作品群(解説付きで親切)はしたがって興味深くはあり、もちろん作者の力量であるからそれなりに楽しめる(ただし小説断片「神々との闘い」は自己陶酔的で、資料的価値はあっても、読むには耐えない)。しかし、もしも009に対して特別な感懐を持たない人が本書を読んでも、009の作品世界を想像することは若干難しいのではないか。まあ、石森章太郎(あえてこう表記する)の短編集として買っても、別に損はしないと思うけれど。