定番京町家読本
★★★★☆
12〜13年前に出版され、京町家を理解する手がかりとなる廉価な定番本。若い人に京町家が新鮮に写るのは、日本の伝統に洗練された深みがあるから。それを理解するには、もってこいの一冊。京町家の3要素とは、「出格子(でごうし)」、「大戸(おおど)」、「虫籠窓(むしこまど)」と言われてスッと理解できる人にはこの本はいらない。手頃な写真集であり解説はほとんど無い。もう希少本になりつつある。今改めて見ると、歴史的遺産という取扱いであるが、現在の秦家はもっと生き生きしている。そこが、面白い。