表紙はお堅いけれど・・・
★★★★★
売り買いの判断の根拠・損切りの判断の根拠を模索していたところ、この本に出会いました。
まるで、大学の講義で使われる教科書のような、ハードカバーのお堅い表紙でしたので、ちょっとびっくりしました。が、著者の読みやすくて平易な文体からは、現物取引だけでは分からなかった売り方の心情と行動を、面白おかしく垣間見ることができます。
信用取引、現物取引のどちらの取引をやるにしても、一読の価値ありです。株取引の全体を鳥瞰できるようになりました。
市場参加者の心理を読み解く方法
★★★★☆
信用取引の本であるが信用取引に限らず市場に参加する人に
とって価値のある本だ。
・株式投資も信用取引も、ファンダメンタルズでもテクニカルでもない、
自分の管理こそが何より大切。
・今、建て玉している投資家がどのような状況にあるかを冷静に思い描くことが
非常に大切。
など、心理面を重視した考え方が示されている。
独りよがりになりがちなバリュー投資家もマーケットがどちらに向かうのかや
今、どのような行動を取り、どのような行動は慎むしむべきかを考える
きっかけになるだろう。
数ある株式投資マニュアルの中で出色
★★★★★
投資マニュアル本のほとんどが“煽り”的内容なのはご存知お通り。
それらの中にあって本書は“損失を最小限に抑える”という「慎重なスタンス」を力説し、“株はなぜ売られ、また買われるのか”という「投資家の心理分析」について詳細に論じています。
また、テクニカル分析についても統計学的解説が加えられており、信頼性の高い内容となっています。
苦手な科目のテキストのように、初めは読みづらいのですが、少しずつ読み進め、一歩一歩理解していくと、本書の内容の深さに気づかされます。
お勧めします。
今最も頼りにしている本
★★★★☆
これまで色々と株式投資本を買い込みましたが、これは客観的に見て非常に良書だと思います。2002年初版発行ですが内容に古さは微塵もありません。信用取引を含む株式投資についてこれほど整然と明快に書かれているのは他にないでしょう。何度も繰り返し読んで内容をしっかりものにすれば、どんなときでも相場で冷静に投資できるようになれると思います。特に負けが込んでいて投資自体が怖くなっている人にはお薦めです。これを読めば合理的見方から売りと買い両方の視点で相場を眺めることができるようになり、失敗に対する恐怖感もかなり薄らぐはずです。追証や逆日歩など信用取引ならではの用語の説明も万全です。巻末には信用取引用語集も付いています。トレンドの見方や基本的テクニカル指標についての説明も十分参考になります。「信用取引実践バイブル」と名が付いてはいますが、中身は現物派でも十分役に立つはずです。読んだ後には信用口座を開いておきたくなるかもしれません。密かにお薦めです。
トレンドが大切。
★★★★★
現物より、リスクの高いと思われる信用取引で、トレンドを重視し、順張りを推奨している点、大変賛同します。
現物取引の私にとっても大変参考になりました。
冒頭に書かれている、大きく負けないこと。まさしくそのとおり、本書は、その点を読者に伝えたかったのでしょう。 私には伝わってきました。
テクニカル面では、基本的な事項ながら、再確認させてもらいました。 検証した結果もトレンド把握には、良好であることが確認できました。 お勧めします。
信用残の増減などから展開される市場参加者の心理についても面白く、なるほどと感じました。 ここは十分に理解できていないので、じっくりと検証していきたいです。
大変誠実な良書です。