マクレーンはまだ死なぬ。
★★☆☆☆
『ダイハード4.0』を楽しんで観られるのならば、89分は無駄にしないはず。ダイハードは2作目で終了という人はこのレビューを読む価値もありません。それは前者も同じか。
個人的に大好物の『攻殻』(攻性防壁的な方法やリモート義体云々)が多くの人の頭によぎったのは自明の理であるが、ターミネーター3を作ったモストゥだからか、デ・ジャヴュと感じるのは私だけ?
世界観は表面をなぞるだけで考証などは、時間の無駄。変に人間の倫理や科学へのアンチテーゼを含ませずにアクションだけをやればいいものを1時間30分で色々詰め込んだあげく、最終的にコピーロボットよりも人間のブルース・ウィリスは丈夫だということだけ。
脚本も演出も設定も何もかも目新しさはなく、ツッコミどころ満載ではあるがシュワちゃんの『コマンドー』程楽しめない。機内で熟睡用(にしては音がでかいかw)映像として世を全うするほかない残念な代物。ジャック・ブラック的なプログラマーがステレオタイプなのはいいとして、ヴィング・レイムスの扱いはどうかと。
バケラッタ
★★☆☆☆
訳のわからない映画です。ブルース・ウィリスの10年前が見れます。
アイデアと映像はいい。ミステリアスなお話にもう一工夫欲しい
★★★☆☆
超大作、というハードアクションではないですが、
SFの正統派なプロットと、近未来の斬新な映像、
遠隔仮想体験版「アバター」(サロゲート)が日常世界に
あふれているというアイデアは、よろしいです。
おもしろい。
サロゲートも、ビジュアルにすると、人形ぽいけれど、人間にも
見えるという、不気味な感覚で、かなりインパクトあります。
クライマックス付近、サロゲートを発明した博士の矛盾が
噴出すという展開は、ちょっと、無理がありますね。
ここまでサロゲートが広がった地球では、生身の人間の健康問題は
確実に出ているはずだしな・・・。
でも、退屈しなくて、ダルいところも少なく、
「どうなるんだろう」という謎に引っ張られて、最後までおもしろかったです。
着眼点はいいが、ストーリーが雑。
★★☆☆☆
メイキングでJ・モストウ監督が「世の中のほとんどは美化されている。雑誌の表紙は美男美女ばかりだし、ムーヴィースターも然り」と語っていたが、まさにその通りだと思う。だからその世界観を映像化するのかと期待したが、核になったのはSFじゃなくて人間ドラマだった。確かにモデルのようなエキストラがたくさん登場するが、本筋じゃない。せっかく「T3」のオマージュ的「サロゲート骨格製造工場」のシーンなども挟んでいるのだから、もっと壮大なアクションにして欲しかったなあ・・・。現行型リコール前(笑)のプリウスが登場するくらいだから、舞台は本当に近い未来なのだと思う。人間は元来アクティブなので、人類総ひきこもりみたいな状況がまずウソっぽい。家にいながらバーチャルで安全に若く・カッコよく・自由に動ける「体感」を得るというコンセプトは「ウエストワールド」や「トータルリコール」でも描かれてきた。しかしそれはテーマパークや火星といった「限定」だったから現実味があったもので、街を闊歩する90%がサロゲートというのはさすがにちょっと・・・。全員がそういう訳じゃなかろうが、映画に出てくる人間たちは醜く老化してまるでゾンビのようだ。サロゲートは「空気人形」さながら食事もトイレも必要ないだろうが、それを動かす人間たちには必須である。薬でまぎらわしている場面もあったが、食事時間には表に出ているサロゲートは消えるのか?そのへんのストーリーが雑なので、B・ウィリスにも全く感情移入出来なかった。まあありがちだが、サロゲートの反乱みたいな筋にした方が良かったと思う。特典映像もオールHDで(ブルーレイ版)、メイキングやインタビューが収録されている。尺も90分と短いので、時間がある方はぜひ(笑)。星は2つです。
期待していただけに…
★★☆☆☆
残念な出来でした。物足りないというか、なんというか…。作品に説得力が足らないといった印象でした。
金銭的にサロゲートを買えない貧困層も交え、ストーリーが構成されていたら、また違った印象を持ったかも。
サロゲート反対派は居住区に半ば隔離といった形で描かれてはいましたが、サロゲートを欲しくても買えないが反対ではない下級層がいてもよかったと思います。
街中でサロゲートが次々倒れこむシーンも、主人公以外に人間が一人もいないのは違和感を感じました。
面白くなりえた作品なだけに残念。