天皇の日本史 (角川学芸出版単行本)
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その血筋の者以外、いかなる権力者といえども代替できない「天皇」。皇帝でも国王でも君主でもない、この世界に例をみない「天皇」という存在はどのように生まれ、歴史にどんな影響をあたえてきたのか――。
・飛鳥時代とは世界に類を見ない「首都移転時代」だ
・東大寺大仏建立の真の目的は長屋王の怨霊鎮魂だ
・織田信長は「神」になろうとしていた
・「討幕の密勅」には天皇の印もサインもなかった
・日本に民主主義が根付いたのは天皇がいたからだ
歴代125代から、キーポイントとなる天皇をあげつつ、その事績や歴史上の出来事との意外な因果関係を読み解く。通説やタブーを乗りこえ、日本の歴史教育が無視してきた「事実」と「常識」を学び直す歴史入門講義。
○天皇と神話
学校で教えなくなった神話/ミソギで生まれたアマテラス/天皇家は「弥生王」 ほか
○神武天皇[初代]および崇神天皇[第一〇代]
死後に贈られる漢風諡号/美女を選んで短命家系に/ヤマド(邪馬台)とヤマト(大和) ほか
○応神天皇[第一五代]
英雄ヤマトタケルの息子は「哀れむべき人」/皇后による「神のような功績」/「三韓征伐」という虚構 ほか
○聖徳太子
極めて異例の諡号/四天王寺に祀られた敵の霊/十七条憲法の「話し合い絶対主義」 ほか
○天智天皇[第三八代]と天武天皇(第四〇代]
親蘇我派と反蘇我派/敗戦による恐怖で日本初の戸籍を作る/『日本書紀』に書かれていない事実/天武系は親新羅派、天智系は親百済派 ほか
○持統天皇[第四一代]
火葬という日本史上の英断/「首都移転時代」に終止符/森鴎外が発見した「継体持統」の意味 ほか
(以下省略)