無事生まれ変わりました
★★★★★
現代異能力バトルを題材にしたTRPGの第三版。
二版から変更されたルールはコアなファンにも概ね好意的に受け入れられたようで、版上げは無事成功したようです。文庫化でユーザーも増えましたしね。
この本は基本ルールブック1で、他にもルールブック2や上級ルールブック等があり、これらもそろえた方がよりゲームをより楽しむ事ができるのは言うまでもありません。
ちなみに、第二版からのデータ的変更点が多いので、第二版のサプリメントをそのまま第三版に流用することはできないし、この本を使っても第二版ルールのリプレイを読み解く助けにはなりません。
DX3rdその1
★★★★★
FEAR社のレネゲイドアクションRPGの3rdエディション。
今より少しだけ未来。
ある知られざるウイルスの蔓延により特殊な力を身につけたPCが自分の日常を守る為、同じくウイルスにより心を失った怪物と戦ったりしています。
そして時代は変わり、未知の生命体や過去から還ってきた人物達が世界に新たな混乱を起こします。
PCはウイルスの感染により発症した、肉体を変化させたり重力を操ったりするといった超能力的力を持ちます。
力はPCのたすけとなりますが、それを使えば使うほどPC自身が怪物へと近づいていきます。
また「ロイス」と呼ばれる自分にとって特別な意味を持つ人物を表現するデータがあり、PCを現実に繋ぎ止めているものを表現しています。
このロイスを捨てることによりPCは一時的に強力な力を発揮することもできますが、そうすると自らが怪物になる危険性も高まります。
判定は10面ダイスを使用。能力値の数だけダイスを振り一番高かった目が達成値、という方式です。(高ければ高いほどよい)
2ndとの主な違いとして3種類のシンドロームを選べるトライブリードが登場しました。
ピュアブリードが強化されたこともあいまって、ナニブリードにするかの選択が重要になったでしょう。
受けは判定が不要に。
侵蝕率を引き下げる際ダイスを追加しても得られなくなる経験値が少量に。
ちゃんと毎回経験値を得られます。
(PLの得られる経験値が減るとGMも減る、
という事でシナリオバランスの適正化を促そうとしたのかもしれませんが、結構ごらんの有様だったりしましたので。
ついでに、参加者が「出来るだけ多くの経験点を得ること」が勝利、とかかれたりも)
文庫になって手に入れやすくなったこのダブルクロスはやはり、現代を舞台に超能力的力を用いた派手なアクションをしたい方には優先的に購入を検討する作品でいるでしょう。
データ量はさすがに減った気はしますが、似たようなエフェクトをまとめたりしてるので、
見かけよりはあるかも?
1st→2ndのとき以上に背景世界も変わってきているので、気分一新、ネタも一新という感じでしょうか。
それと、オーバードーズが判りやすくなりました。
世界はさらに変貌した
★★★★★
文庫版のDX3は、以前のものよりバランスがとられているように感じました。
以前より、シンドローム間の差を減らしつつも特徴を出そうとしているのがよく
判ります。
前作では、不慣れな初心者が取らないことの多かった(そして活躍できなかった)
必須であるところのクリティカル値操作エフェクトをキャラメイクの時点で必ず
取得させるなど問題がおきにくいようにしたり、取得するだけ無駄なスキルでし
かなかった回復スキルをHPを底上げすることで意味のあるものにしたりと問題
点をきっちりと潰してきているように思います。
前作の派手なバランスを望んでいる人はある程度地味になったDX3に失望した
かもしれませんが、「誰もが遊べる」という意味で作品としてのレベルは確実に
上がっているのではないでしょうか。
進化したレネゲイドウィルスが世界を震撼させる!!
★★★★★
梅干し苦手なF.E.A.RのツッコミKing矢野俊策デザイン!
大量のサプリメントと傑作リプレイを世に送り出し大人気を博したTRPG『ダブルクロス』
その最新版3エディションが文庫で登場とあって、今までリプ専だった自分ですが遂にルルブの購入に踏み切れましたw
そもそもダブルクロスとは! 近未来な現代世界を背景に、
未知のレネゲイドウィルスに侵食され超常能力を身につけてしまったモノたちが“日常”を失う不安・恐怖・葛藤、
しかし尊い“日常”を守るためには忌むべき異能を使わなければならない二律背反が肝となるゲームで、
それをシステムとして反映させているのが“ロイス”や“侵食率”という独自ステータスです。
そして複数のエフェクト(特殊能力)を組み合わせることでオリジナルコンボ−自分だけの必殺技−を作り上げる事が出来るのも魅力の一つですね。
さて、最大HPの上昇、タイタスを使用するタイミング、獲得した経験点の消費方法などなど、色々細かい点を見直されているDX3ですが、
やはり特筆すべき最大の変更点はシンドローム(超能力の種類)を三つ拾得できる“トライブリード”の登場でしょう!
エフェクトの拾得に制限があるものの、これまで以上に妄想が膨らむ新要素だと思いますw
シンドロームが一つだけの“ピュアブリード”、二つを掛け合わせた“クロスブリード”もそれぞれ強みがあるので、その辺のバランスも良く取れていると感じました。
また本書では各シンドロームに1Pコミックが付きます。
これは世界観やビジュアルイメージを掴む手助けになるGJです!
しかも本書と同時発売のDX3初リプレイのキャラもチラリとw 旧版のリプレイキャラもまたチラリw
蛇足ですがゴム人間軟体動物なシンドローム“エグザイル”にビジュアル革命を起こしたシルクスパイダーは改めて良いキャラだなぁと思いましたw
本書ではDX3の基本部分がメイン。
さらなる追加データが掲載されたルルブ2(これも文庫ですよ!!)、とことん遊ぶ方用の上級ルルブ(これも文庫なら言うこと無しだったが・・・)も続々登場。
この夏はDX3から目が離せない!?
それでは最後に、「ダブルクロス−それは裏切りを意味する言葉」