住人のこだわりと建築家のアイディアが楽しい本です
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現在、第5巻まで出ている狭小住宅シリーズの第2巻です。この類のシリーズ物の場合、第1巻以降、より物件が個性的になる傾向がありますが、第2巻でも、「奥行35mのまさに鰻の寝床のような家」「1万4千冊の書庫を持つ家」「60坪の敷地にあえて建てた狭い家」等々、第1巻に勝るとも劣らない個性的な狭小住宅が登場します。狭小住宅といえども、いや狭小住宅だからこそ、そこに込められた住人のこだわりとそれを克服する建築家のアイディアは前巻同様です。家族構成や間取図も記載されてあり、写真を眺めながら、「ここではこんな暮らしが営まれているんだなあ」と空想できて、面白いシリーズです。