心と体が楽になる呼吸
★★★★★
呼吸の先生である加藤俊朗さんに、詩人の谷川俊太郎さんが質問をした、そのやりとりが収められている。
呼吸の方法はもちろん、からだと心、宇宙や魂についての質疑もあって、興味ぶかい。
加藤先生の呼吸は、「吸って吐く」んじゃない。
「呼吸」という字のごとく、「吐いて吸う」んだそう。
吸うことはこの際ほっぽらかして、吐くことに集中する。
心配事があるときや緊張しそうなとき、ちょっとためしてみたら、腹に力が入って気持ちが楽になった。
走るときにも「ゆっくり吐く」ことを意識したら、いつもより苦しくなく、楽に体を動かすことができた。
付属のCDには、49分間のレッスンが収められています。
ひととおり終えると、集中してヨーガを終えた後のような爽快感がある。
心がフラットに、静かになる。
周囲の世界の、粒子がこまかく見える。
地球の中心とつながる呼吸、宇宙とひとつになる呼吸が気持ちいいです。
手のひらと足の裏がじんじんぽかぽかして、エネルギーが体の中をぐるぐる回っているのが感じられます。
CDが秀逸です。
★★★★★
付属のCDがとてもよいです。
加藤氏の声は、自信にみちていて、はりがあります。とてもよい声です。
谷川さんの声などは聞こえません。しかし、谷川さんがCDの録音場所にいてくれているのは、
とても安心できます。
おすすめです。
つい詩人のことを心配する
★★★☆☆
谷川俊太郎さんの詩を数十年愛読している。
この本の共著者の治療家のことは何も知らない。
だから偏見が忍び込みそうだ。
本の中で間違ったことは書いていないと思う。
でもここに出てくる呼吸法は
どこかで読んだことのような気がする。
怒られるかもしれないが
すごく平凡で通俗的だ。
谷川さんがこの治療者に引かれた理由が
よくわからない。
もしかしたら
詩人は人間としての幅を
広げようと思っているのかもしれない。
ふと出会った人を大切にしようとしているのかもしれない。
それはすごくいいことだ。
でも本はあまりおもしろくないのです。
ごめんなさい。
谷川先生と一緒に学ぶ呼吸法
★★★★★
「え?あの谷川俊太郎先生が呼吸法の本?」と
最初驚いたのですが、指導していらっしゃる加藤さんと
とても程よく、距離を保った関係でらっしゃるのか伝わってくる本です。
内容は谷川さんが呼吸についての質問を出し
加藤さんが語るように答えを出しています。
装丁がシンプルでオシャレなので、
内容もですが、押し付けがましくない感じで誰でも読めると思います。
ブッタの呼吸法でも、西洋の呼吸法でも、ヨガの呼吸法でも
「その人に合ったものがベスト」というスタンスです。
(ちなみにこの本は序文以外加藤さんがお書きになられています)
CDは全19トラック。
谷川さんと加藤さんの生徒の女性一人を
加藤さんが普段通りに指導するスタイルの音声です。
最初、動きが見えないので大丈夫かな?と思いましたが
音声も綺麗で、時々様々な鳥の鳴き声が入っていて
どこか心地よい庭園のある室内でレッスンしているような気持ちになれます。
CDには加藤さんの声しか入っていませんが
谷川さん達と一緒に静かに練習している気分になれます。
DVDにするより、本にも書いてありますが
ipodなどに入れてどこでも出来るのでCDでよかったです。
読みやすい
★★★★☆
文章も楽しくあっという間に読めました。吐くことって本当に大丈夫ですね。