小生は、一般・消化器外科医師。心電図の知識のピークは国家試験受験時にさかのぼる。
病棟で、術後の患者のモニター心電図をナースに見せられてテキトーに答える怖さと、健診バイトで心電図のコメント欄に何とも答えられない虚しさから、このＤＶＤを購入。

私は、循環器科専門医ではないから、最終診断名がわからなくてもいい。でも、どの科にいても心電図とはなかなか縁が切れない。
どういうものがやばくて、どういうものが放っておいていいのか、を主眼に講師の先生が研修医2人と討論しながら進める講座、ＤＶＤ全2巻。
両方見て、ある程度自信をもって緊急性や治療の要否を判別できるようになったので、買ってよかったと思う。
医師のみならず、病棟看護婦の教育にも使えるだろう。

１２誘導は全て見なくてもいいとは、専門の先生は怒るかもしれないが、初学者の負担を軽減して教育してくれる講師を望んでいた。
心電図嫌いの人でも、これだけは診ておくといいとオススメする。

どうもすべてのDVDで評価が高すぎるケアネットですが，このDVDはいいです．心電図を苦手意識なくみる入り口になります．もちろん，さらなる勉強は必要ですが，これまでの何となくもやもやしていた感じは減ります．

基本的な用語説明がありわかりやすい。書籍ではなく動画である点は非常に取り組みやすく苦手意識のある方には最適だと思う。また、心電図の波形のどの部分に注目するかというような説明は、文字より動画や音声での説明の方が簡単にできるため、わかりやすかった。このDVDを見れば謳い文句通り「心電図が好きになる」ことでしょう。

思ったよりずっと楽しい内容でした。特に最後のチップス集は凄い！丸暗記ひとつで変行伝導が見分けられるとは！12誘導って多すぎませんか？という素な問いかけにも思わず笑ってしまいました。特に女医さんのツッコミとボケも。なぜか和室で勉強してるのが不思議。今後も何回も見て全て習得したいと思っています。

正書ではなかなか突けない12誘導のポイントを見事に突いている。学術や研究のみならず、患者のニーズに的確に応えるための心電図論が今まであまりにも少なすぎたのはないか、とさえ思う。山下先生のアプローチはあくまで患者のQOL主体であり、ワーファリン使用法などについてもその考え方が見事に反映しておりあくまで実践的である。「木を見て森を見ず」「治療はかならずしも心電図を正常化させるのが目的ではない」等、肝に銘ずるべき貴重なメッセージに説得力を感じた。