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ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ (講談社文庫)

価格: ¥610
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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ぜひ読んで下さい。 ★★★★★
とても読みやすいです。
内容は深く悲しく、それでいて熱いものがこみ上げてきます。
こんないろんな人の人生が絡み合って
どんどん引きこまれます。
ほんとぜひ読んでください!
さわやかな読後、ヨシアキは幸せだった ★★★★★
真実はわからない、主人公が死んでいるからだ

でも、本の中のヨシアキは美しい
アメリカに行ってからのヨシアキは、初めこそ英語がわからなかったが
その先はまるでアメリカンドリームのような、幸せな生活が待っている
友人に恵まれ、養母と義兄の3人家庭、友達の家族までが、まるで義昭を息子の双子の兄弟のように接する・・・
本当のアメリカ人として認められたい、世間に認められたい、そう思って生きてきたヨシアキだからこそ、みんなに好かれることに成功し
アメリカ兵としてベトナムで戦士した。

戦死した部分を読んだときは知らない間に涙が出ていた。この本の中のヨシアキはヒーロー的な青年だ。
皆に知ってもらいたい ★★★★★
わたしはテレビのドキュメンタリーで、後田さん親子の波乱な人生を知りました。
そしてまたこの本と出逢い、テレビでは語られなかったストーリーがあり、
何とも言えない気持ちになりました。
まだまだ子供なのに、まだ戦後何年しか経ってない時代に、たった一人でアメリカに渡り、生きて行かなければならなくなったヨシアキ。どんなに心細かったでしょうか。
いつもいつも認められるために人一倍努力し、そして常に謙虚だったヨシアキ。
彼がどんなに頑張っても頑張っても、たくさんの光を掴んでも有名になっても心は満たされていなかったような居場所が見つけられずにいたように感じてなりませんでした。
そして彼がどんなに魅力的な人間だったのかイメージでき、そして吸い込まれるような文章で読者をヨシアキの歩んできた人生へと導いてくれます。
筆者の言葉がひとつひとつ胸に沁みてくるのです。
彼の人生、母の人生を知って欲しいと思います。
そして戦後何十年も経っているのに彼らと関わる人たちや、
面高夫妻のご縁としか思えない強いつながりを感じてなりません。
こんなに読みやすく、こんなにも涙して読んだ本はありません。
絆としかいいようがない ★★★★★
 こんなにも人から愛された青年が、戦争によって生まれ、本当に手に入れたかった居場所をある意味戦争によって引き離され、戦争を利用して探し出す前に、戦争によって命を奪われるなんて、不条理で涙が止まりませんでした。でも彼が紡いでいった絆が絆を呼び寄せ、この本が出版されたのだと思うと、なんだかジーンとさせられました。
 この青年の存在を、今まで知らなかったこと自体が何だかすごくショックでした。知れて、読めて良かったです。
やりきれなさの中にわずかな清々しさ ★★★★★
ストーリーは「内容紹介」の通り。終戦直後、アメリカ兵にレイプされた
日本人女性の子供がヨシアキ。その後、あのエリザベスサンダーホームにはいる。

米国に帰った彼は、やっと祖国に受け入れられたと思う。しかしまるで
アメリカ人であることを証明するかのようにベトナムに行き、戦死する。

これだけ聞くと悲劇のドラマなのだが、ヨシアキはあくまで明るい。
周囲の人々も暖かで優しい。だがそれが逆にやりきれなさを誘う。
安手のヒューマニズムを感じさせることなく、
「悲しみ」と「涙」のほかに、
むしろかすかな清々しさ(戦死してよかったというわけではない)を読後に感じたのは
筆者の筆力と、対象に注がれる暖かい視線ゆえだろうか。
もちろん、やりきれない物語ではあるのだ。日本では「あいのこ」として扱われ
アメリカでも例えば恋人との交際を、相手の親に止められる。
ヨシアキは、アメリカ人である証拠を示すためにベトナムに行った……。
わけのわからない感情もこみ上げる。戦争で犠牲になるのは、いつも子供だ。

戦争と戦死いうやりきれないテーマを扱ったノンフィクションだが、
人間の尊厳とは何かというところまで考えさせられる。
戦争の空しさと不条理さを考えさせられる。

ほとんど処女作とも言えるにもかかわらず、この説得力。
筆者の底力を感じた。