イギリスを知るための最適書
★★★★☆
イギリスについて包括的に知ることができる読み物として、お薦めの書籍です。
イギリスと聞いて、何を思い浮かべるのか。もちろんそれは人によって様々でしょうが、階級や発音、政治に対する意識、教育、王室、スポーツ等々、多くの人が思い浮かべるであろう、イギリスの様々な側面を網羅しています。
個人的には、加藤節雄さんが書かれている「マックラウド家の人々」の章が、一番面白かったです。日本人とは異なる日常に生きているといっても、悩みは日本人と一緒。ロンドンの物価の高さに困惑したり(p.109)、ご近所付き合いが大変だったり(pp.119-120)、子供が待っている家に、早く仕事先から帰りたくてうずうずしたり(p.132)、この章を読むと、よりイギリス人が身近に感じられると思います。
特にこれからイギリスを知りたいと考える人や、旅行や留学のための予備知識を得たいと考える人にとって、この書籍は最適だと思います。