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イギリス―ヨーロッパ読本

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
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イギリスを知るための最適書 ★★★★☆
 イギリスについて包括的に知ることができる読み物として、お薦めの書籍です。

 イギリスと聞いて、何を思い浮かべるのか。もちろんそれは人によって様々でしょうが、階級や発音、政治に対する意識、教育、王室、スポーツ等々、多くの人が思い浮かべるであろう、イギリスの様々な側面を網羅しています。
 個人的には、加藤節雄さんが書かれている「マックラウド家の人々」の章が、一番面白かったです。日本人とは異なる日常に生きているといっても、悩みは日本人と一緒。ロンドンの物価の高さに困惑したり(p.109)、ご近所付き合いが大変だったり(pp.119-120)、子供が待っている家に、早く仕事先から帰りたくてうずうずしたり(p.132)、この章を読むと、よりイギリス人が身近に感じられると思います。

 特にこれからイギリスを知りたいと考える人や、旅行や留学のための予備知識を得たいと考える人にとって、この書籍は最適だと思います。
肩の凝らない、美味しいとこどりの本 ★★★★☆
英国の文学や文化を専門とする大学教授たち、フォトジャーナリスト、新聞社の特派員など、特色ある5人の著者が各々の目線からイギリスを紹介した、バラエティ豊かな内容です。
現代に至るまでの階級意識の変容、映画にみる英国の社会文化、ペット事情、教育事情、最新王室情報、欧州における英国の立場など、至れり尽くせりの一冊です。
個人的に特に面白かったのは、フォトジャーナリスト加藤節雄氏による「マックラウド家の人々」です。
都市に住む中流家庭の暮らしぶりをホームドラマ風に描写した章。
「都会は住みづらい」「郊外にいつか移りたい」「遠く離れて住む親が気になる」など、人間味あふれる大変魅力的な文章でした。