インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

シールド(盾)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 大型本
ブランド: 幻冬舎
Amazon.co.jpで確認
矛と盾で矛盾。 ★★★★☆
作家、村上龍が文章を担当しているこの作品。

題名の通り、「盾」シールドがテーマです。

心の中のシールド。

生きて行く中で、知らず知らずの内に、または意識して作る自分を守る殻。

さて、それは本当に自分を守っているのか。

実はそれに何かを邪魔されていることはないのか。

そもそも盾は必要なのか。

色んなことを問うてくる作品です。

わかりやすい勧善懲悪なお話でもないですし、読み終わって、「そっか。なるほど!」と、明確に答えを示してくれるお話でもありません。

ですがそこに、実は自分の中にある様々形での「盾」の存在の意味、必要性について感がさせてくれるきっかけを与えてくれるストーリー。

大人向けの絵本です。
村上龍をお好きでない方にもこの本はお薦めです。 ★★★★★
大人でも充分読み応えのある絵本です。

ある日キジマとコジマという二人の少年は
名なし老人に「からだの中心にある柔らかくて大切なものを
盾で守れ」と諭されます。

二人の少年は「盾」とは何なのか,
どうしたら手に入るのか人生の中で模索しながら
生きていきます。

紆余曲折を経てコジマとキジマは50代手前で再開します。
二人は「盾」を手に入れたのでしょうか?

シンプルな絵本にしたことで,
読者自身が自分の内面に目を向ける
きっかけをつくってくれます。

あなたにとって「やわらかく大切なもの」を守る
「盾」はありますか?

村上龍をお好きでは無い方にもこれはお薦めです。
もちろん児童にも。




変幻自在 ★★★★☆
村上龍さんって最近では「カンブリア宮殿」でお目にかかることが多いのですが、
本当に、いろいろなものを書かれる方ですね。

村上さんの小説はあまり好きでなく、手に取ることもほとんどないのですが、
これは読みました。
想像外の大きな版で、子どもでも読めそう。

何が正解で、何が間違いなのか。

それは時が過ぎてみないと分からないこともあるし、
塞翁が馬のように、よかったと思ったことが悪かったり、
また悪かったと思ったことがよかったり・・・。

何がよくて何が悪いかなんて、そんなすぐには分からないよ、
ということを村上さんはいいたかったのかな、と私なりに解釈しました。

いい大学に行って、いい会社に行く、必ずしもそれだけが幸せじゃないんだな、と
改めて思いました。

自分のスピードで、自分の思いを反映させながら生きる。
あまり、押さえ込んだり、殺したりしなくて済む自分でいられる世界。

そういう世界がいいなあ、そうやって生きていたいなあ、と思わされました。

いい本です。
中学生くらいから読んでほしいと思います。
もちろん、大人も。
自分のシールドを見つけられた時こそが幸せ ★★★★★
一度の失敗でこりて、もう二度と挑戦しないのと、
何度も何度も失敗を続けて「無理だ」と気づくのはどちらが頭がいいのか・・・?

これには明確は答えなどなく、むしろこんなことに意味すらもない。

人にはそれぞれの資質があり、
何が正しいのかはそれぞれが生きていく道筋で判断していくこと。
その時は正しいと思っていたことも、
あとになればとんでもない間違いだったことに気づくこともある。
だからといってその間違った選択は
ただ無意味なことだったわけじゃないと後々になって気付ける場合だってある。
だからこそ人生は面白く、登ったり下ったりを繰り返しながらも続くのだ。

生きている意味(シールド)を見つけられるってとても幸せなこと。
多くの人はその存在を考えることなく生涯を終えてしまうのかもしれない。

子供のうちにこの本を読めば最高だけど今からでも決して遅くない。
どのように、何のために生きるべきかを嫌でも考えさせられます。
体中にあたたかい力が込み上げてくるような本でした。
大人のための寓話。 ★★★★☆
小説でなく絵本という形式を選んだのは何故だろう、などと考えてしまいました。コジマとキジマという二人の幼馴染が辿る人生が象徴的に描かれています。柔らかなものを守っている「盾」の意味は読んだ人がそれぞれ想像するでしょう。著者も書きながら探したのではないかと思います。眼に見えないですし、言葉にしづらいのですがそれは確かにあるものだと思います。親しい人達といると盾を立てる必要はないのですが、知らない人達に囲まれていると柔らかなものに触れさせないために「盾」が必要です。今の日本に暮らす多くの人はいつも盾を立てているように感じます。幸福の意味を「盾」という視点でみた物語のような印象です。はまのゆかさんの絵がとても素敵でこの物語が素直に響いてくるのは絵の力も大きいと思います。大人の方に向いている寓話だと感じました。