本作には、洗練された汎アフリカ的なシンコペーションが聴ける「Bisso Baba」からキューバ・スタイルのチャ・チャ・チャのビートを用いた「Ekwa Mwato」、アメリカ音楽みたいなメロディーのタイトル・トラックまで、多彩な楽曲がそろっている。「Laka Mba」では、ボナのファルセット・ヴォイスと印象派的なストリングスが見事なコントラストを成す。猛烈な勢いをもち、ウェザー・リポートを思わせるフュージョン・チューン「Mbanga Kumba」では、ボナがベーシストとしてのジャズ・スキルを鮮やかに発揮。もし世界中からミュージシャンを集めてチームをつくるとしたら、リチャード・ボナには真っ先にお呼びがかかるに違いない。(Eugene Holley Jr., Amazon.com)