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エリザベート―愛と死の輪舞(ロンド) (角川文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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宝塚の舞台がよみがえります。 ★★★★★
宝塚でエリザベートを見てから、購入しました。
宝塚の舞台、そのままで、楽しく読めました。
間違えた(><) ★★☆☆☆
内容の説明にちゃんと「舞台の小説化」って書いてあるのに、間違えて買ってしまいました。

エリザベートという人がどんな人生を送ったのかヨーロッパ史の一部として知りたかった私は、のっけからなんじゃこりゃ!でした(^_^;)死後の世界からはじまってるし、トート閣下とかルキーニとか…って。舞台を小説化したものだと読み始めてから気がついて、ちょっとガックリでした(間違えた自分のせいです…苦笑)。

ミュージカルで観た人およびに、これから観ようと思っている人にはいいのかもしれません。
あくまでも私は歴史としてのエリザベートが読みたかったので、そういう意味では☆2つ。
「エリザベート」の”死”は 永遠の命? ★★★★★
小説としての本書は、宝塚歌劇の演出家 小池修一郎氏によるもので、
華やかな舞台が どのように二次元に描かれているか大変興味を持ちました。
危惧の一分の隙もなく、使われている語彙が著す美しい響き、
漢字から受ける重厚なイメージが深く広く膨らみ、
舞台を観たことがない方でも三次元の世界へ入りこめます。

また「あとがき」にある、
『各民族 少なくともハンガリーとの共存共栄を目指した皇后は
生前理解されなかったが、百年後見事にその役割を果たしていると言える』という件は 
史実としての重さと、 今 舞台により蘇り、
日本でも 別な意味での”命”が息づいていることを感じさせ、影響力の大きさに感嘆します。

ちなみに宝塚版はオリジナリティをだす為、
ウィーンスタッフと相談の上 男役=トートが主役になるよう物語展開を微調整し、
彼中心のテーマ曲「愛と死の輪舞」を新曲として追加した。
好評を得た為、後のハンガリーでの上演は なんと宝塚版だったそう。
愛と死の輪舞 ★★★★★
20年以上も前にウィーンで大ヒットを記録し、今でも再演を重ねられて高い人気を誇るミヒャエル=クエンツェ氏作のミュージカル「エリザベート」。宝塚での翻訳版の舞台を同劇団の演出家・小池修一郎氏が小説化されたものです。

舞台は死者の煉獄―イタリア人テロリスト・ルイジ=ルキーニが皇后暗殺の尋問をうけていた。栄華を誇るハプスブルク帝国が蘇り、死者の魂が語り始める…オーストリア=ハンガリー皇后エリザベートの生涯を。
その中心にいるのは黄泉の世界の帝王トート、“死”。彼は彼女を愛していたと告げる。

愛に目覚めてしまった黄泉の帝王      トート
自由を求める孤独な皇后          エリザベート
思慮深く誠実 国を愛し妻を愛した皇帝   フランツ

様々な人物、様々な思いが交錯する。
エリザベートの愛の行方は…?彼女が最後に求めたものとは…。

愛と死―とても壮大なテーマをもった作品です。
エリザベートの、トートの、繊細かつ複雑な感情が細かく描かれているので、舞台で読みとれなかった深い部分を理解できます。
観劇された方は台詞やメロディーを思い浮かべながら楽しめますし、この作品に初めて触れる方も面白く読むことが出来ると思います。
さくさく読めます。 ★★★★☆
セリフも少なく年代や説明の多い歴史小説かなと思ったのですが、
全くの逆で、肩の凝らない舞台小説で、さくさく読めます。

私も舞台を初めて観たとき、トートとエリザベートの恋愛関係が
イマイチ理解が出来なかったのですが、小説の中で背後関係とか、
劇では表現できない心の内なるセリフ(特にトートダンサーの心の内などは
舞台では全く無視されているので興味深い)を読む事によって、
そうだったのか!と納得する事が出来ました。
それもそのはず、舞台を手がけた小池 修一郎氏が訳してるのですものね・・・

観てから読むと、セリフが全てメロディーに乗って読めるので、楽しいし、
読んでから観れば、小説の中の登場人物が実体となって動き歌う姿を観れるので、楽しいと思います。
勿論、舞台を観る予定のない人にも、娯楽小説として、楽しく読めますよ!