かつて勤めていた郵便局でも、スコットランドあて郵便小包を、国名がわからないばかりに、送料がいくらかわからない局員さんがいた。無理もないが。
独立国としてのスコットランドの歴史を記した、入門として最適な本。
王位継承法が無茶苦茶なので内乱が多く、王様が多くて名前が覚えづらく、天寿を全うした王の少なさにたまげてしまう。
結局の所、イングランド王家が未婚の女王エリザベス一世で絶えたために、最も近い縁続きから探して、スコットランド王家のジェームズ一世を連れてきたというわけだ。
スコティッシュにしてみれば、自分のところの王様が隣国の王様になったということ。お隣の一部になった、とは毛頭思っていまい。
はびこりがちなのはしかたないのかもしれませんが。
日本ではメアリ・スチュアートに関する本より圧倒的に
エリザベス一世に関する本の方が多いですし・・・
あまり日本ではメアリ・スチュアートに関する良質な
伝記は見られないと思います。メアリ・スチュアートのわりと
良質な伝記といえばアントニア・フレイザーの本くらいでは
ないかと思います。
日本で出版されているメアリの伝記は
ボスウェルとの不倫の恋に狂って
身を滅ぼした女王といったものばかりですからね。
イギリスでは最近はメアリ・スチュアート
は夫のダーンリー卿殺害には関係しておらず、例の有名な「小箱の手紙」も
メアリが書いたものではないという見方の方が有力になってきているようです。
スコットランドの歴史の草分け的な本だと思います。
イギリス王室と、スコットランドとの関係がよく分かります。