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スコットランド王国史話 (中公文庫)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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ヨーロッパの裏の歴史 ★★★★★
人はもともといがみあうもの。特に利害関係が対立する隣人とは
常に争いごとが絶えない。そんな意味でローマ帝国のようにメジャー
になった国の歴史を読むとどんな工夫をしてそれを乗り越えたかが
書いてあっておもしろい。

その反対にスコットランドのように同じ民族同士の争いが絶えず、
マイナーにとどまって征服されてしまった国の歴史は、メジャーな
歴史を補完するような事実が書かれていて興味深い。

スコットランド史の面白いところは、歴代の王様のほとんどが後継者や
外国との戦争によって殺されているという点である。(シェークスピア
の「マクベス」のダンカン王が実は先代の王を殺して王になっている、
そんなことを知っただけでも本を読んだかいがあったと思う。)

そんな悲劇の原因は制度に問題があったからか、民族の気質に
原因があるのかそんなことを考えさせられてしまう本です。


スコットランド王家 ★★★☆☆
 1988年に大衆館書店から出た単行本の文庫化。
 スコットランド王家の歴史をひととおり語った一冊。9世紀に成立したアルピン王家から17世紀の同君連合時代までが、400頁ほどにまとめられている。スコットランド王室の通史など、日本では他に類書がないので貴重。
 しかし、読み物・歴史書としては非常に単調。何年に誰がどうしたということしか語られていない。それぞれの王様や時代についての掘り下げもなく、読み通すにはかなりの忍耐が必要となる。
 なおかつ、スコットランドへの蔑視も強烈。本人は意識していないのかも知れないが、スコットランドへの民族的な非難が繰り返される。なぜ裏切り合うのか。なぜ国家としてのまとまりに欠けるのか。これを森氏は単なる民族的特徴として片付けてしまう。しかし、そこを掘り下げるのが歴史家の仕事であり、歴史の魅力なのではないだろうか。
連合王国の意味 ★★★★★
妹の通う高校の英語教師は、「イギリスの方ですか?」と聞かれると、むっとして「スコットランド人です。」と答えていたとか。
もちろん、卒業式の正装はキルト着用。
日本人は、イギリス、とひとくくりにしたがるので、スコティッシュの誇りに気が付かない。
さあでも、スコットランドという独立国はない?スコットランドとはなんぞや?

かつて勤めていた郵便局でも、スコットランドあて郵便小包を、国名がわからないばかりに、送料がいくらかわからない局員さんがいた。無理もないが。

独立国としてのスコットランドの歴史を記した、入門として最適な本。
王位継承法が無茶苦茶なので内乱が多く、王様が多くて名前が覚えづらく、天寿を全うした王の少なさにたまげてしまう。

結局の所、イングランド王家が未婚の女王エリザベス一世で絶えたために、最も近い縁続きから探して、スコットランド王家のジェームズ一世を連れてきたというわけだ。
スコティッシュにしてみれば、自分のところの王様が隣国の王様になったということ。お隣の一部になった、とは毛頭思っていまい。

気軽な入門書にはいいのでは・・・ ★★★☆☆
スコットランドに関する気軽な入門書にはいいのでは
と思いましたが、スコットランド女王メアリ・スチュアートに関する
森護氏の見方にはかなり疑問を感じました。昔のイギリスの
メアリ・スチュアート観そのままといった感じでした。
メアリを中傷しエリザベスを賞賛する。まあイギリス大好きな
日本人が多いですから、そういう史観の方がいつまでも

はびこりがちなのはしかたないのかもしれませんが。
日本ではメアリ・スチュアートに関する本より圧倒的に
エリザベス一世に関する本の方が多いですし・・・
あまり日本ではメアリ・スチュアートに関する良質な
伝記は見られないと思います。メアリ・スチュアートのわりと
良質な伝記といえばアントニア・フレイザーの本くらいでは
ないかと思います。

日本で出版されているメアリの伝記は

ボスウェルとの不倫の恋に狂って
身を滅ぼした女王といったものばかりですからね。
イギリスでは最近はメアリ・スチュアート
は夫のダーンリー卿殺害には関係しておらず、例の有名な「小箱の手紙」も
メアリが書いたものではないという見方の方が有力になってきているようです。

スコットランドを語るには・・・ ★★★★★
作者の森さんは かつて(今も?)日本スコットランド協会の主要メンバーでいらっしゃたはずです。

スコットランドの歴史の草分け的な本だと思います。
イギリス王室と、スコットランドとの関係がよく分かります。