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坊ちゃん忍者幕末見聞録 (中公文庫)

価格: ¥780
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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旅立ち前のエピソードが楽しい! ★★★★☆
読売新聞で連載されていたときに読んでいましたが、旅立ち前の村の話が笑える。特に代々引き継がれてきた忍術のエピソードが良い。忍術道場(もちろん誰も入門しない)での語り草になった逸話はゲタゲタ笑いました。他のコメントで書かれているように、途中からつまらなくなってしまいますが、導入部がおもしろいので星4つにしました。後は主人公の一人称で書かれていますから、一人称がキライな人は気をつけて下さい。
面白いアイデアだが尻切れトンボの感が... ★★★★☆
本作は読売新聞の夕刊に連載されていたものを単行本化したもの(加筆されているようだ)。奥泉氏は幅広い作風を持つが、本作は幕末を舞台に一青年(本当に忍者か ?)の見た当時の様子をファンタジーを交え描いたもの。

私は連載当時から読んでいたが、そのユニークかつ自由奔放な物語に魅力を感じていた。主人公は医師を目指して京に旅立ち、文字通りそこでの見聞録が本書の内容になるのだが、私がこれから(維新の模様など)と思った時、次の連載小説の案内が紙面に載り唖然としたものだ。一つ々々のエピソードを丹念に書き込んだため、最終ゴールまで行かなかったような気がする。もっとも、作者がゴールを想定していたか否かは不明だが。

幕末という時代を固定観念に捉われず、ユーモアとファンタジーで綴った素敵な物語。
普通の時代小説にしておいたならもっとおもしろかったのに ★★★☆☆
出羽の国で、家に伝わる霞流なる忍術を会得した主人公の松吉。が、これからの時代、忍術では食べていけない、江戸で医術を学ぼうと同郷の者と旅立つが、どういうわけか着いた先は天皇のおわします花の京。時あたかも尊王だ攘夷だと騒がしい時代。医者の家に書生として転がり込むことはできたものの、沖田総司や坂本竜馬とも顔見知りになって・・・。幕末の京都を舞台にした時代小説。
と思って読み進めると、最後に驚かされます。

夏目漱石『坊ちゃん』へのオマージュ作品ということで、松吉が次から次に様々な事件に巻き込まれていき、それを得意の忍術を使ったり仲間に助けてもらったりでなんとかかんとか乗り越え解決していく様は、読んでいてとても楽しい。が、これはおもしろい時代小説を読んだなぁと満足感に浸りそうになっている物語終盤にきて、え!何これ?と驚くような展開に。実験小説というかファンタジー小説というか・・・。著者らしいといえばいかにも著者らしいのですが、ここは普通に時代小説にしておいたほうが、数倍おもしろかったのではないでしょうか(まあ、そうなると今度は著者らしくないといわれてしまいそうではありますが)。なんとも不思議な小説です。
ちょっとしか登場しませんが、松吉の妹のお糸の健気な姿がとても印象に残りました。
忍術で損ばかり ★★★★★
坊っちゃんといえば無鉄砲である。日本人の常識だ。そして『坊ちゃん忍者幕末見聞録』は夏目漱石『坊っちゃん』へのトリビュート。だからといって坊ちゃん忍者松吉が無鉄砲という道理はない。解説者は坊っちゃんはそもそも無鉄砲ではない一面もあるのだと語るが、本家・坊っちゃんの無鉄砲は坊ちゃん忍者の忍術が受け継いでいるものと私は思う。無鉄砲で損ばかりした坊っちゃん、忍術で損ばかりした坊ちゃん忍者。『坊っちゃん』的展開は前半と終盤に多いので、忍術が表に出てくる場面とばっちりあう。『坊っちゃん』と同じようなエピソードがいくつも登場し、登場人物に『坊っちゃん』の陰がちらつき、物語の筋に『坊っちゃん』が透けてみえてくる。しかし『坊っちゃん』とは似ても似つかない。そういう世界。

それだけじゃない。奥泉光は『坊っちゃん』への愛情とともに読者への心配りを忘れない。読者を楽しませようという気持ちが溢れ出ている(あざといわけではない)。幕末の京都に来た坊ちゃん忍者が様々な騒動に巻き込まれていき、そこに沖田総司や坂本竜馬まで登場するし、果てには時代小説や漱石トリビュートという言葉じゃくくることができなくなってくる。では何かと聞かれても困る。裏表紙には苦肉の策のように「痛快歴史ファンタジー」と書かれているが、そんなんじゃあとてもおさまきらない。ヘンテコなエンターテイメントだ。して文学性に富んでいる。そんなことよりなによりも、とにかく楽しい、これにつきますか。
面白いんだけど。。。 ★★★☆☆
岩手の人間が大都会京都のしかも幕末の動乱期を見たという設定は、とても面白いんだけど。。。なにか足りない感じ。。。
せっかくのファンタジー小説なんだから、どんでん返しな、ぱーっとした盛り上がりが欲しかった。。。
坂本竜馬とか沖田総司とか幕末のそうそうたるメンバーが出演してるのに、彼らの描写もあまりなく、もうちょっとキャラをたててもいいんじゃないかと。。。

面白いことは面白いですよ。でも幕末の京を舞台にする必要があるのか?さらに主人公が忍者である必要が何処にあるのか?さらに「ぼっちゃん」って。。。??