タイトルが少女イラスト、とありましたので美少女イラストを意図した技法書かと思いましたが、違いました。
確かにメインは少女ですが、少年やおじさん等も少し載っています。
どちらかというと、一般アニメ体型のキャラ達を描くための、デッサンポーズ集という感じです。
著者自身がアニメ畑の方なので、解説や絵の雰囲気も、アニメーションの線画寄りです。
派手さはないですが非常にオーソドックスな体型で描かれているので、汎用性は高いと思います。

ポーズは立つ、歩く、横になる、服を脱ぐ、戦う、馬やバイクに乗る等かなり豊富です。
ただしアングルなどは単純なものが多いので、「一枚イラスト」より「漫画やアニメの一コマ」に向いた内容だと思います。

安定した画力のヌードデッサンで、内容も詰まっており、個々の項目の解説も短いですが分かりやすいです。
色々な技法書を持っていますが、かなりお勧めの一冊です。
この本を使ってミッチリ練習するも良し、描けないポーズがある時に参考書として使うのも良し、だと思います。


「各種本やサイトを見てデッサン練習はしているがどうにもうまく描けない」
「まったくの初心者ではないが、決して上級者ではない」
といった「あと一歩で伸び悩んでいる」という方にお勧めです。

さまざまなアクションサンプルが描かれており、目の勉強にもなるし
もちろん、イラストの参考書にはもってこいの品になっております。

ぜひ、これはなぞってポーズをマスターしたいですね〜

熟練者になれば作業に集中するのみで作業の工程で悩まなくて済む。ものだと思っています。
私にとってこれは作業の工程を省略するというか行動基準を固めるような
要するに仕事人への第一歩のように思えました。
こういう地道な作業が苦手な方には合わないと思います。

でもこんなに簡単にコピーしてトレースしながら描くだけで
自キャラがいつもより輝いて見えるので続けてて楽しいです。
どこに力かかっているとか普段どんなことを想定しながら描かれているかとか
随所に記載されているので、アイデアを詰めながら練習できるし。

ただポーズの難度からいうと高くはないし、オーソドックスなのでソラで描けたり、
できる人には不要かもしれませんね。
だけどやはり基本を固めるのは大事だと思うので私はこれおすすめです。
つか簡単な設定資料の雛形ぐらいには使えるんじゃないか？

絵の上達というのは練習しかありません。
そのガイドラインとなるものがこの本にあるのなら、
この本を使う価値は大いにあると言えます。

まずは、ポーズをとっているマネキンに
自分の思い描いているキャラを重ね合わせて書いてみる、これから始めてみましょう。
何もない状態から書き始めるよりはよっぽど作業がはかどると思います。
そして、慣れてきたらマネキンなしで書いてみて、
ある程度書けるようになれば次のポーズに移る、そういった練習の繰り返しです。
自分の思い通りの絵が描けるようになるには、
どれだけ練習したかによるところが大きいと思います。

本当は★ゼロにしたかったですな〜
模写が絵を描き始めるキッカケとは言え…
全くの初心者が使っても薄っぺらなものしか描けないと思います。
クロッキー帳とサインペン買ってクロッキーする方が
お金をかけずに身になりますね。
中級者で「自分の絵に説得力を持たせたい」と思っているなら
マール社の「美術解剖図」と
出版社と正確な書名は忘れてしまいましたが
「やさしい人物画の描き方」の方が役に立つかと思います。
まぁ、個人の好みにもよりますがねー
私の役には全く立ちませんでした。
内容が確認できない状態で購入するので諦めてますが。