メル・ギブソンによるスコットランドの史実を元に作られた歴史大作
★★★★★
圧倒的な強さと戦術で英国軍を翻弄するウォレスに胸が熱くなります。
公開場で拷問されながら王に慈悲を求めよと促されるも「Freedom!」と信念を貫き処刑されるシーンが印象的です(基本吹き替え版派の私ですが、ここだけは英語音声がお勧め)。
ただ前半で妻を殺された復讐心が戦いの原動力だと思っていたのですが、後半英国王妃と結ばれてしまうのはなんかがっかりでした。まぁそれが英国王の血を絶やすことにつながるので復讐といえば復讐になってるのですが。
3時間近い編集となっていますが、どうせなら穏やかな前半を思い切ってカットしてブルース王がイングランドを破るバノックバーンの戦い(戦闘開始とともにエンディングとなっていますが)も全部描いて欲しかったと思うのは贅沢すぎるでしょうか。
ブルーレイの良さを出し切ったソフト。文句なし。
★★★★★
まず、いくらブルーレイで画質が良くても、内容がダメな映画ならDVD、いや、VHSで見たほうがマシだ(笑)
でもこれは、ブルーレイで見なきゃもったいない!!と言わせしめるほどの映画だと思います。
俳優の肌や髪の毛はもちろん、雄大な自然の風景、植物や動物の毛並み、衣装の布、鎧の鉄、川の水や泥など、あらゆる物の質感が見事に際立ち、それらが全編を通して何度も映し出される。
これは、映画の中の13世紀スコットランドの世界をリアルに感じさせる大きな手助けになっているし、DVDはおろか、映画館でも味わえなかったリアルな体験を実現してると思います。
特に、血に濡れた布を、血に濡れた手で拾い上げるシーンの質感のリアルさは目を見張るものがありました。
そして、戦闘シーンは迫力満点!!
CGに頼っていないからこそこの素晴らしさ。
空中を飛び交う無数の矢や、凄まじい数のエキストラが演じる大群が突撃していく映像には圧倒されます。これは本当に一見の価値ありです。
でもやっぱり忘れちゃいけないのは、一応これ1995年に撮影された古めの映画なのに、ブルーレイの本領を発揮するほど綺麗な映像にHDマスターしてくれたスタッフの手腕と努力は半端じゃないということ!!(これ重要)
ごく最近の映画のブルーレイですら、いまいちな画質のものが多い中、95年の作品をブルーレイの中でもトップクラスの画質にしてくれたことには感謝感激と言わざるを得ません!!
映像ソフトとしての商品価値はかなり高いとはっきり言えます。
映画の内容は、知恵と勇気で復讐していくのが痛快!!って感じでした。
ただ、終盤のほうは戦闘以外のシーンでダレた。それぐらいです。まあそれは私が歴史モノが苦手なのと、派手好き、娯楽作好きであるが故だと考えてください。
高画質ソフトです。
★★★★★
100インチスクリーンにてフルハイビジョンで見る本作品はほんとうにきれいです。
ブルーレイであっても、すべてが高画質ソフトとは言えずがっかりする作品もありますが
本作品は内容も含め素晴らしいと思います。DVDから買い直す価値はあります。
国内盤はPHLエンコード
★★★★★
国内盤と北米盤を観較べると北米盤は全体的に圧縮ノイズが散見されフィルムの質感を損ねている。
ところがPHLエンコードによる国内盤は圧縮ノイズが無く、緻密な質感が見事に収められている。
聞くところによると使用しているマスターは同一との事。同じマスターでもエンコードでここまで
印象が変わるのかと思わされる。第2回DEGジャパン・アワードでベスト高画質賞 映画部門を受賞。
主人公、そもそも民族のために立ち上がろうとしたんではなかったんじゃ・・・(汗)。
★★★★☆
13世紀のスコットランドでは残酷な英国王の圧制に苦しんでいた。
少年「ウィリアム・ウォレス」も家族を皆殺しにされる悲惨な少年時代を送る。
大人になって故郷に戻った彼は1人の娘に恋をする・・・・。結ばれて幸せな結婚生活をおくるはずだったのだが・・・・。
ウォレス自身にそもそも民族を率いて立ち上がり、英国王を倒そうなどという意思があったのだろうか?
妻を殺された行き掛かりで軍隊と戦わねばならなくなり・・・そのまま騒ぎが大きくなっただけのような流れです・・・・よ?
非情な英国王に率いられる「ロボットのような軍隊」と
ウォレスが率いるスコットランドの貴族たちと傭兵たちとの連合軍との戦いは・・・・・
「自己保身」と「裏切り」の続出でスコットランド連合軍の自滅???
英国軍の内部から裏切り者が出てこないんですか・・・・・?
お話なら敵の内部から味方が続出して「不利な戦いでも大逆転」なんですが・・・・・。
王は自ら王とならずとも、「愚かな民の保身により王足りえる」ようです。
日本の政界なんかみると、それがよく分かるのではないかと思います。