契約金=退職金の前渡、は・・・
★★★☆☆
果たして幸せなシステムなのだろうか?サラリーマンとはまったく違う個人事業主なので一概には比較できないが10代で大金をもらっても、なかなか自分では管理できないだろうし、辞めてからの人生のほうがはるかに長い。幸運にも球界に残れたとしても基本的には1年ごとの契約・・・。このシビアなシステムから毎年、脱落する人物にスポットをあててその後の人生を追いかけるテレビシリーズの出版化はどうしても読んでしまう。注文を出すとすれば、テレビには出られないほどの過酷な「その後」を送っている元・プロ野球選手まで取材することは不可能だろうか?そこまでのツッコミを期待するのももちろん酷であるのは十分承知しているのだが・・・。
第二の人生
★★★★☆
條辺選手は長嶋監督が酷使したために、選手寿命が短くなったと言う人がいます。
しかし本人は長嶋監督に感謝していると書かれていました。
うどん屋を開店するときに、條辺という名前が知られているおかげで、野球ファンのお客さんが来てくれて、店が順調にいっていると前向きにとらえていました。
他に紹介されている方も、前向きな方ばかりでした。
奥さんの支えも紹介されていて、いい内容だと思います。
清原選手の引退試合に思うこと
★★★★☆
華々しい舞台を用意できるのはほんのひとにぎり。多くは解雇通告におびえ、ひっそりと引退していく選手がほとんどです。スターだったひとは、解説者や指導者として球界に残り、ファンの前に元気な姿を見せてくれますが、そうでないひとたちのその後というのは、ある意味現役時代以上に気になるものではないでしょうか。
再びプロを目指して選手生活にしがみつくひと、一線を退いても野球界に携わるひと、そして新たな場所で活躍するひと・・・。それぞれの舞台で奮闘する彼らのようすを知るにつけ、老婆心な安心感とともにエールを送りたくなります。
ただ、誤字が散見されることや、全体的に語彙に乏しい感も否めないのが惜しいところですが、それでも読みでがいは充分ですので、とくに気になる選手がいらっしゃる方はお手にとってみてはいかがでしょうか。