コクトーの遺言
★★★★★
この詩人の支持者達,即ちこの作品に酔えた者達ならばこのファンタジーは拠り所に成るだろう。
超傑作! つげ義春「ねじ式」と重なる感覚
★★★★★
不思議なリラクゼーションに誘うコクトーの遺作映画詩。
筋書きを追っても無駄、コクトーの詩的タイム感覚に身を任せませう。
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煙のエンドタイトルなど北野たけし監督も引用していますね。
詩人の魂
★★★★☆
映画で語られるように、詩人は必要不可欠な存在だが、
その理由を証明することはできない。
なぜなら、虚構の製作者だからだ。
ただ詩人とその賛美者だけが、その必要性をうったえる。
この映画が冒頭で、夢の共有といわれたのも、
虚構の重要性を認識していたからにほかならない。
映画が芝居の道具部屋のような空間から開始されるのも、
この虚構性をあくまで前面に出すことに手を貸している。
詩人は、現実から独立した巧緻な枠組みを作り上げることを企図している。
独自の時間がそこを流れることで、異なる現実がうまれいでる。
映画は場面が急激に転換しながら、時間の流れをしばしば遡行する。
花が復活するシーンは特筆すべきで、ここに詩人の不滅がある。
槍で貫かれた胸の穴をもかえりみず、詩人は何度も再生する。
虚構の賛美者としての詩人が再生するのは、何より虚構のその特異な力にほかならない。
全体を通じて語りかけられるのは、詩人の魂は不滅であり、
詩がまた不滅であるということだ。
多少、陳腐なイメージがないわけでもないので、星4つ。
映像詩人ジャン・コクトーの傑作。
★★★★★
ヌーベル・ヴァーグの時代に撮られた詩人ジャン・コクトー最後の映画。資金繰りには、当時フランソワ・トリュフォーらが援助し、フランス映画の偉大なる足跡を残したコクトーの最後の傑作を撮るに至ったという。出演者には、画家パブロ・ピカソ、ソプラノ歌手マリア・カラス等、歴史的な偉人も散見できる。出演はジャン・コクトー本人。
20世紀初頭から、レイモン・ラディゲ、ピカソ、ココ・シャネル等の偉大な友人とともに、フランス芸術をリードしてきたコクトーの生涯を俯瞰できる作品である。
世界最高峰のマルチアーティストの傑作ともに、知性の祝祭を感じる。
意味わかんない
★★☆☆☆
始まって数分で退屈になってきて、最後まで見るのが苦痛だった。