言われてるほど酷いか?
★★★★★
世間で言われているほどオレは酷いと思わなかった。巻頭カラーでのシロの話で、シロの母犬がもとの飼い主に保健所に送られ、シロは捨てられるという場面はあったが、シロはこういう苦しい経緯をたどってしんのすけに拾われたんだなと逆にシロとしんのすけの関係に深みが増したぐらいだ。
それに元シロの飼い主は決して悪気があってやったのではなく、あれは家族の病気の関係で仕方のなかったこと。その一家は色々と手も尽くした結果やむを得ず選んだことである(ちゃんとシロとの別れを惜しむ場面も描かれている)
後シロの世話してた捨て猫が翌日ハエが鷹って死んでいたという話をほんの一部乗せたということで叩かれたらしいが、以前の話の経緯だしあれはとてもメッセージ性のある話だと思う。何も非難する事ではない。かわいそうな話ではあるが、シロという存在、重要性を大きく表した…と考えるべきじゃないかな。
一方、ギャグはきちんと健在でひろしの同窓会やパロディの亀谷コウ吉(落ちかなり笑った)の話など、とても楽しめた。…徳先生と松坂先生の話についてはまだ何もいえない。
この作品をただ「かわいそう」「ひどい話」「酷い、最低」だけで捉えては本当に台無しになってしまうよ。
「外伝」が面白い!
★★★★★
「動物の命を軽く見ている」かどうかは,個人的な感覚によるところが大きいと思います。僕個人は,不快感を抱くほどではありませんでした。
本編もさることながら,「外伝」のファンです。今回の『吸骨鬼』は特にお薦めです(種本を知っていれば,もっと楽しめます)。
巻を重ねてきたことですし,「外伝」のみを集めたスペシャル版が出れば面白いと思います。
尺が短いから・・
★★★★☆
前のレビューで動物の命が軽くみられているとかかれていますが、そういう描写は
ありませんでした。
今巻は大人が出てくる話が多かったことで星をひとつ抜きました。
まつざか先生と徳郎さん
★★★☆☆
「まんがタウン9月号」クレヨンしんちゃん連載において、まつざか先生の恋人「徳郎さん」がテロに巻き込まれ死亡。そして、それを取り巻く暗い話が巻頭カラーで載った。徳郎さんといえば、この巻含め前後の巻でも、松坂先生とのやりとりで相当出演回数も多い。しかし、そのまつざか先生も、酒を片手に自暴自棄なセリフ「あとで私もいくからね」とキャラクターも変化。いまさら取り返しのきかない「9月号」に関しては、かなり波紋もあったはずだ。そこで今、46巻をあらためて読み返すと(結ばれない二人の結末を知って)、まつざか先生と徳郎さんの話はとても辛すぎる。この46巻のシロの保健所の話より私はこっちの方がショックである。46巻、どちらにしても衝撃作であるので☆三つ。
サイテー
★☆☆☆☆
いつもクレしんは楽しく読ませてもらっているが、今巻は動物を愛する人は読まない方がいい。自分もその一人だが、今回の一話目に収録されている、『シロの生い立ち』の話だが、正直言って動物の命を軽く見すぎている。ああいう結末にしなければいけなかった理由、そしてそうせざるを得なかった事に対する飼い主の罪悪感がみじんにも感じない。いくらマンガとはいえ、ああいう風にする必要があったのか?人として...いや、同じ生き物として最低だと思う。おかげでそのあとの話が全然笑えなくなった。