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Live From New York City 1967

価格: ¥826
カテゴリ: CD
ブランド: Sbme Special MKTS.
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   サイモン&ガーファンクルは1960年代のフォーク・リバイバルの理想像であり、ラジオのトップ40やTVの全国放送を通して数々のナンバーを世に送りこんだ。本ライヴ盤は、1967年1月ニューヨークのリンカーン・センターで大喜びのオーディエンスたちの前でレコーディングされた。まさに『Parsley, Sage, Rosemary, and Thyme』がふたりをスーパースターの地位に押し上げつつあったころで、このライヴはウッドストックやオルタモント以前の時代にあった無限の可能性を感じさせてくれる。

   ほろ苦く絶妙にからみあうハーモニーとサイモンのアコースティック・ギターに乗せ、ふたりは一連の印象的なヒット曲(「Homeward Bound」「I Am a Rock」「The Sounds of Silence」)を披露している。それに、軽快なポップセンス(「The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)」)、多声歌曲の影響(「Benedictus」)、内省的な印象の「A Hazy Shade of Winter」など、さまざまな要素を取りこんだスタイリッシュで多彩なナンバーも聴かせてくれる。また、デイビー・グラハムの「Anji」のカヴァーでサイモンはジャズ風フォークのインストゥルメンタル・ソロを奏で、「For Emily, Wherever I May Find Her」でガーファンクルは天使のような声を響かせている。そのうえ、レコーディング状態は見事に引き締まっており、ふたりとオリジナル作のエンジニアだったロイ・ハリーの監修により、アーティスティックな面はいじることなくデジタル・リマスタリングされている。そのおかげでここには、あの冷えこんだ、けれども心暖まる夜のパフォーマンスがそっくりそのまま息づいている。

   このライヴの後のアルバム『Bookends』と『Bridge over Troubled Water』は、ふたりの創造性を広げ名声を高めたかもしれない。けれども、ビートルズと同じくふたりのパートナーシップは、不気味なまでに60年代の終焉(しゅうえん)と呼応していく。未来への期待と楽観に満ちていた時代が、皮肉とエゴの渦に巻きこまれ崩壊するのと同じ道をたどったのだ。それを思うとなおさら、この埋もれていたライヴ盤には胸にせまるものがある。(Jerry McCulley, From Amazon.com)