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人間・蜷川実花を知ることのできる貴重な一冊です。
主に写真家としての面、仕事論的な内容がメインでしたが、女性が働くために必要なことがたくさん盛り込まれており、蜷川さんの女性としての魅力を知ることができて大満足です。
女性としての魅力があるからこそ、あのカラフルでハッピーな蜷川カラーが撮れるのだと思わせてくれます。
特に家族(父・蜷川幸雄、母・蜷川宏子、妹・蜷川麻実)から見た蜷川実花論はとてもおもしろく、他の人では語れない幼少の頃の思い出なども盛り込まれていて、楽しんで読めました。
初期の作品の女の子写真のモデルは実は妹だったというのもこれを読んで初めて知り、新たな発見で嬉しい。
今をときめく2大女性漫画家、安野モヨコ&東村アキコとのW対談は「豪華で必見」のひと言に尽きる。
安野さんとはトップを走り続けるために重要なこと、東村さんとは子育てしながら仕事をすることの大変さとやりがいを語っています。東村さんの御子息、ごっちゃんも写真にうつってました。
蜷川さんの周囲で仕事をしている人たちのインタビューも興味深く読めました。マネージャーと印刷会社の人の記事が特に良かった。事務所スタッフの座談会も本音トーク満載でおもしろかったです。